もやもや. ページ15
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｢……お前らって、そんなに仲いいの？｣
仲良く話す、いや、言い合う鳴とAを見てて無意識にでていた言葉。
なんかすっげえもやもやするんだよな
Aが誰と話そうがそれはAの勝手だし、
なのに、なんでこんなにもイラつくんだ
｢えと、一也先輩？｣
｢……あぁ、わりぃ｣
不思議そうにきょとん、と俺の顔をのぞき込むA
可愛い、とても可愛い。
………………俺のものだけにしてーな
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いやいや！なに言ってんだ俺！
Aはマネージャーだぞ！
さすがにマネージャーはやべえって
でも俺には見せない顔を鳴には見せていて、
逆に鳴には見せない顔を俺には見せていて。
鳴にも見せてるその顔を、
お前の全てを俺だけに教えてくれよ
いやいやいやいや待て待て待て！
俺変態かよ！！！
ああ、もうダメだ。
今日これ以上こいつといたら俺、どうにかなっちまいそうだわ。
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｢そろそろかえ、｣
｢一也先輩！
今高校生の中で人気のカフェ！行きたいです！！｣
｢そうかそうか行くか｣
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そんな満面の笑みで言われて断るやつどこにいるよ
くそ、結局お前にはかなわねぇよ。
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｢うわ…！すごいオシャレですね！｣
子供のようにはしゃぐAの姿を見て、
思わず、ガキだなーっと口に出してしまった
｢一也先輩に比べたら私はがきんちょですよ。
てか一也先輩ここのカフェ似合いますねオシャレ｣
｢いやいや制服だし｣
たしかにここすっげえオシャレだな
スターバックスみたいな感じ？
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｢次でお待ちのお客様どーぞー｣
そう言われ｢何にしようかな｣とワクワクしているAの隣でははっと笑う
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………っうそ、だろ。
なんでこんなとこにいんだよ
｢え、ちょ！一也先輩？！｣
気づいたらAの腕を掴み店から出ていた
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｢どうぞ説明をして下さい｣
｢本当に、誠に申し訳ありませんでした｣
こいつが怒るのも無理はねぇよな
ほんとにごめんな。
ふぅ、と一息ついて俺は口を開いた。
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｢元カノが、あの店にいた｣
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作者名：りた。 | 作成日時：2018年9月30日 18時
