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｢女の子の方がそういうの詳しいかな〜って思ったんすよね〜｡アイドルのファンって女の子多いし｣
｢まぁそうですね。私もアイドルは好きですし｣
椎名さんの見解はあながち間違いではない
アイドルのファンは女の子が多いし､芸能関係者を探すよりも一般のファンを探した方が詳しいこともある
｢燐音くん､聞いてきたこととか教えると犬みたいに喜ぶんすよ｡だからついつい甘やかしちゃうんすよねぇ｣
"なはは〜"と笑って照れた顔を誤魔化す彼は､それだけ燐音くんさんのことが好きなのだろう
｢そうですね……｣
なんて返答していいか頭を悩ませてしまう
芸能界は厳しい世界だ､安易になれるとは言えない
｢まぁ僕も芸能界詳しくないから､ほんのちょっとしか話すことないんすけど､あんなに目をキラキラさせて言われたら協力したくなっちゃって｣
"｢それでも僕はアイドルになりたいんだ｣"
椎名さんの言葉に私は初めて会った時の彼の声が頭の中に流れる
彼もまっすぐな表情で前を見据えて、目をキラキラさせてた
"｢私、音楽家じゃなくてプロデューサーになりたい
だからプロデュース科に入りたいの｣"
周りに反対されようと､己の意思で決める権利がある
私だってそうだ､怒鳴られ罵声を浴びせされても諦めずに夢への片道切符を手に入れた
自由に夢を見る権利も､叶える権利も誰にでもある
そして夢は見なければ叶えられないものだ
｢素敵な夢だと思います。それだけ強い思いがあるなら､きっとその燐音くんさんは素敵なアイドルになれますよ｣
その思いがあるのなら､きっと夢は叶えられる
初めから諦めるくらいなら誰も夢なんてみない
英智くんもきっと素敵なアイドルになれる､彼の手は取る事はできないけれど､それだけは信じたい
｢それ、燐音くんが聞いたら喜びそうっすね〜｣
｢ぜひ伝えてあげてくだ……あ｣
そして､私はひとつあることを思い出した
"どうしたんすか〜？"と声を掛ける椎名さんにも目もくれず、私は鞄の中に入っているあるものを取り出した
｢(そういえば､貰ったんだった……)｣
私が取り出したのは､昼間七種茨くんから貰った名刺
ご丁寧に個人的な連絡先まで記載してあるそれは､芸能界への足掛かりとなる魔法のカードだろう
｢椎名さん､これあげますね｣
｢ん？なんすか､これ？？え、名刺？！？？｣
｢燐音くんさんにあげてくださいな｣
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みるくてぃー - すごく面白いです！更新頑張って下さい！ (8月19日 8時) (
レス) id: f530bd8429 (このIDを非表示/違反報告)
姫林檎(プロフ) - 星空ブリキさん» ありがとうございます！！！存分に泣いてください笑 (2023年4月15日 17時) (レス) id: bf03de0130 (このIDを非表示/違反報告)
星空ブリキ(プロフ) - 泣きますよ！？ 泣きますからね！？ 責任とってくださいね゛(褒め言葉)！？ だってめっちゃ面白い内容なんですもん(わがまま)！！！！ (2023年4月13日 11時) (レス) id: 2cdbc326e2 (このIDを非表示/違反報告)
姫林檎(プロフ) - きさらぎさん» ありがとうございます！！長らくおまたせしました!!!続きを楽しんで貰えたら嬉しいです (2023年4月4日 22時) (レス) id: de049ad89d (このIDを非表示/違反報告)
きさらぎ(プロフ) - もう何周目か分からないくらい繰り返し読んでます！英智先輩の執着している感じがもう沼です！更新頑張ってください！！ (2023年3月28日 20時) (レス) @page15 id: 3316933a16 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：姫林檎 | 作成日時：2023年1月2日 14時
