悪魔達が嘲笑う。 (ページ5)

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…あの人に会えるかなぁ？
私はあの人の事を考えながら廊下を歩いていた
すると……

？「…よかった。また会えて」

『わっ、私も探してました！』

？「偶然だな」ﾆｶｯ

『はいっ…！』

？「俺は『喬統恭也』。気軽に呼んでくれ」

『たっ、喬統先輩、私に用ですか？』

恭也「おぅ！話が色々とあってな。…それに、さっき衣郷に絡まれてたからな」

…確かに。用があってわざわざ来てくれたのに温羅くんを何処かに連れて行ってしまった
……その後、戻ってこなかったけれど。

『…どこで話しましょうか？』

恭也「…図書室でゆっくりしようか」

『はい、分かりました！』

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『うわぁ～、本がいっぱい…』

恭也「初めてだもんな」

『はい！』

喬統先輩は先に椅子に座っていた
なので、私は急いで喬統先輩の向かいに座った

恭也「…色々と質問したいことがあるんじゃないか？」

『はい。……どうして転校してきた生徒は１週間以内に襲われちゃうんですか？』

恭也「襲うというより、コロすんだ。悪魔達はコロしに行ってる。…これは確実だよ。……英華も気をつけた方がいい」

『はい…コロす理由はなんですか？』

恭也「悪魔達は言っていたよ。“転校してくる奴はいつもつまらない”って。俺は少なからず今までの転校生に関わってきてるからね…悪魔は一人残らず転校生をコロすんだ」

『人間が嫌いなんですか…？』

恭也「そういう訳じゃないよ。……ただ、彼らのオモチャとして生きているようなものだ。狂ったり、壊れてしまえばコロされてしまう。…覚えておいた方がいい」

『………はい』

結構、暗い話になっちゃったな

？「勝手に俺専用の図書室に来ないでくれる？恭也」

恭也「絵津也、またここに来てたのか」

？「別にいーじゃん」

『えっと…？』

恭也「あぁ…！こいつは『歌南絵津也』。仲良くしてやってくれ」

絵津也「仲良くして欲しい訳じゃない…」

『あっ、あの…よろしくお願いします……？』

絵津也「………」

恭也「すまん…こういう奴なんだ」

この人達も悪魔なんだろうか…？

『そ、それでは…』

恭也「うん」

私は図書室を出た