【文スト】大学行こうとしたら人にぶつかって、謝ろうと振り返ったら横浜のド真ん中で(゜ω゜)!?ってなってます【トリップ】 (ページ34)

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三十三話：貴(国木田さんボケてるのかな……マジなのかな……)国「？何だ、俺の顔をちらちらと。何か付いているのか？」貴「いえ……」ページ34

敦君が倒れて、彼を医務室に運んだその後
実は樋口さんがポートマフィアで、敦君には七十億の懸賞金が懸かっている事、そのためマフィアから狙われていた事等を太宰さんから聞いた。

まぁ私は知ってたんだけどね(ﾃﾍﾍﾟﾛ
問題があるとすれば……

私この先から知らないんだよね！！

二巻買っとけばよかった……(ｷﾞﾘｨ
でも、今悔やんでも仕方ない。異能力を駆使して頑張るしかないよね……

国「皆月」

国木田さんの声で我に返る。

貴「何でしょう」

彼の方へ行くと、国木田さんは敦君が寝ている医務室の扉を開けた。

国「小僧は大きな怪我もない、直(じき)に目覚めるだろう。様子を見ていろ、俺も少ししたら行く」

貴「分かりました」

私は頷いて医務室の中に入った。
椅子を持ってきて、座る。

彼は悪夢でも見ているのか、汗を掻いていた。
それをハンカチで拭いていると、国木田さんがやって来た……何故か頭に眼鏡を乗せて

……これはツッコんだ方がいいのかな。
ってかよく見たら、手帳もさかさまだ

悩んでいたけど結局言い出せず、敦君が目を覚ました。

中「ここは……」

貴「おはよう、敦君」

国「気づいたか。全くこの忙しい時に……」

敦君はむくりと起き上がり、頭を押さえた。

中「お早う御座います……僕、マフィアに襲われて、それから……」

そこまで呟いて、ハッと顔を上げてこちらを見る。

中「そうだ、谷崎さんにナオミさんは！？」

貴「二人共無事だよ」

国「今は隣で与謝野先生が治療中」

国木田さんがそこまで言った時

ギャアァアァアアアアァァァ

……谷崎さんの悲鳴が聞こえてきた
治療中、なのか？

敦君も同じ事を思ったようで

中「……治療中？」

と呟いた。
国木田さんはその言葉を無視して、話を始める。

国「聞いたぞ小僧。七十億の懸賞首だと？出世したな、マフィアが血眼になるわけだ」

その言葉に敦君はぴたりと固まった。と、思ったら両手をわちゃわちゃと動かす。

……ちょっと面白いね

中「そうです！どどどうしよう、マフィアが探偵社に押寄せてくるかも！」

国「狼狽えるな」

焦る敦君とは裏腹に、国木田さんはしれっと言葉返した。
おー…流石大人
と、感心していたのだが……

中「あの……手帳さかさまですよ」

敦君がそう指摘すると、びしりと固まる国木田さん。

……あれ、もしかして

私と敦君が見つめる中、手帳を戻し一言

国「俺は動揺していない！」