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光への距離が52cm ページ22

幸也side

最後の葵が
スパイクを決める瞬間
少しだが昔のような
笑顔が見れた気がした

そう思った瞬間
俺は、その昔の呼び方で
あいつを呼んでいた

貴「お前、幸ちゃんなのか?」

思い出したかのように
俺の顔を見て
葵は、疑問を抱く言葉を発する

幸「……気づくの遅せぇよ。馬鹿」

思わず俺は、葵を
抱きしめてしまっていた
嬉しいという感情が溢れ出た

貴「でも、女の子だっただろ?」

葵の言う通り
俺は、その頃女の子のフリをしていた

元はと言えば、親父が嫌いな葵は
男自体も好きでもなくて
もし、俺が男とバレてしまえば
離れていくと考えたからだ

だから、名前も
幸ちゃん、と呼ばせていた

それほどまで
俺は、お前がどうしても必要だった
たった、ひとつの希望だった
俺に居場所を与えてくれる人
その事を伝え、俺は
葵に改めて勝負を挑む

貴「そんなの出来ねぇ…」

だが、葵は、
俺の言葉を遮ってそう言った

青「つーか、いつまでくっついてんだ」

俺と葵から
距離をとるように
青峰大輝と言う奴が俺の肩を押す

火「それよりも葵、今お前なんて言ったんだ?」

貴「こんな状況で幸ちゃんと戦いたくねぇ」

黄「ちょっ!?。何言ってんッスか!?」

上から黄瀬涼太が
驚いた顔をして葵を見ていた

青「今更、やめるってどーゆーつもりだよ」

貴「たった、一人の親友だったんだ
あの頃は、大悟もいたけど、他の奴らなんて
私の金目当てでついてくる奴らばっかだった
でも、幸ちゃんは、そんなふうに感じなくて
一緒にいるのが楽しかった奴なんだよ」

葵は、俺を見て
瞼を閉じて胸らへんのシャツをギュッ、と掴む

貴「わがままだってことは、分かってる
でもさ、幸ちゃんなら分かるよね
こんな状況で、自分の
欲しい物が手に入って嬉しいか?」

あぁ、こいつは、分かっているんだ
このゲームのラストというのを…

結局、このゲームは、
勝ったとしても負けたとしても
どっちみち、結婚させられる

外には、報道人が
また、沢山集められているからな
そして、俺ら二人の写真を撮られ
どんどんと夫婦などといった記事が流れるだろう

確かに、こんなの
俺のやり方でもないし
第一、葵が俺の事好きじゃなければ
意味なんてないもんな

幸「あぁ、そうだな」

俺は、葵に笑い
方向転換して葵の親父の方へと向く

幸「次の試合、辞退させて下さい」

俺は、お前と正々堂々と勝負がしたい
あの頃みたいに…お互いに笑い合って………

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設定タグ:黒子のバスケ , 青峰大輝 , 火神大我   
作品ジャンル:恋愛
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Sirius(プロフ) - Chikakoさん» コメントありがとうございます!。こんばんは!そう言ってくれるだけで本当に心の支えです(;_;)。不定期だしゆっくりかもしれませんが、どうぞこれからもよろしくお願いします!。温かいコメント本当にありがとうございました!!! (2019年1月28日 20時) (レス) id: baf8d2c44e (このIDを非表示/違反報告)
Chikako(プロフ) - おはようございます!ゆっくりでもいいので頑張って完結まで書いて下さいね!楽しみにしています (2019年1月28日 6時) (レス) id: 1444114a71 (このIDを非表示/違反報告)
Sirius(プロフ) - 青峰君は最強ですさん» 青峰君は最強ですさん!。いつも続編や新作を作っては、真っ先に飛んできてくれて本当に感謝です!。ありがとうございます!(><)。そう言って頂けるだけで本当に嬉しいです!。ゆっくりなペースかも知れませんが、更新頑張っていきたいと思います!待っててくださいね (2018年10月5日 23時) (レス) id: baf8d2c44e (このIDを非表示/違反報告)
青峰君は最強です - 続編がキタ!嬉しい限りです!部活や就職活動などで忙しいかも知れませんが、無理をせずにSiriusさんのスピードで更新を頑張ってください!。これからの海峰財閥をきちんと見届けます!!応援しています!! (2018年10月5日 23時) (レス) id: 5c1bf4a078 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Sirius | 作成日時:2018年10月5日 23時

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