139.仕返し ページ44
簡単に捕まっても一応は抵抗を試みるけど、ガッチリ後ろから固定され逃げようが無い
半分諦め気分に浸っていたらそのまま下に引っ張られミナトさんの膝の上に座らせられた
その行動に文句の一つを言おうとしたら右の首元に息が掛かった
それがミナトのだと理解してるハズなのに少し時間が掛かった
脚に力を込めようとしても簡単に抜け落ちるだけ
「ふ、っ…ん!ミナ…ッ!くすぐっーーんんっ!!」
舌先で何度も舐められては歯を立てられ、また舐められ…
くすぐったさと少しの痛みにもがけば、口元を塞がれ顔を左側に抑えてまた舐められた
「…は、っA…こっちも見せて?」
「んんっ!ッ…ン"ンッ!!」'
触れた指先は首下にある呪印で、首を振って拒絶してもお構い無しに噛み付かれた
後ろから引っ張られた服が喉元まで来て息苦しさが増したけど、そんな事がどうでもよく思えてしまうほど恥ずかしさで身体が熱い
「ん…、んんーっ!っ…はぁ、はぁ…っ首は、やだ…って!」
チュッ「ん…、首が弱いのは知ってるよ」
「っ!だったらーー」
「仕返し…だからコレであの時の事は水に流してあげるね」
やっと口元が解放された事に安息した
息を整え抗議をしても全く聞いてもらえず
しまいには昔のコトをぶり返され言葉に詰まった
「そんなのズルいべさ」
「別にズルくなんて…それだけオレが傷ついたんでーす」
「はぁ?! 意味分かんないッ!!ミナトだってイブキくんに嫉妬したべや!」
「うわーそれ今、言うの?」
ズルズルとミナトに預けてた身体を下にズラしてミナトの顔を見た
ミナトの足が頭に当たってゴツゴツして落ち着かないけど…ミナトの顔はよく見える
「Aだってクシナに嫉妬してたでしょ?」
「う、っ…今は他の女の子の名前…聞きたくないっ」
「Aの方が先だったと思うけど?」
「良いのッ!」
「良くない、二人っきりの時に…ましてやイブキくんの名前をAの口から聞きたくない」
ソッと顔を撫で始めたかと思えば、ミナトの親指が何度も唇を撫で言葉が出てこない
ミナトの真剣な眼差しに思わず目をそらす事しか出来なかった
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棗(プロフ) - 桜@symphonyさん» 作ってる本人が言うのもアレですが、私も胸の奥の方がギュッてなってます!(笑)気持ちが共有できて安心しました。そう言ってもらえると書いて本当に良かった!って気持ちになります。ありがとうございます!更新の方も頑張りますね (2017年7月19日 19時) (レス) id: 958addaae7 (このIDを非表示/違反報告)
桜@symphony(プロフ) - 読んでいるうちに胸の奥がぎゅうっとなります。 この微妙な距離感好きです笑 更新頑張ってください! このお話好きなんですっ!! (2017年7月18日 23時) (レス) id: 7086530ca0 (このIDを非表示/違反報告)
棗(プロフ) - ミナト大好きさん» 作者スペースまで読んでいただき、ありがとうございます!はいっ!これからも頑張っていきたいと思っておりますので、どうぞ宜しくお願いします (2017年7月14日 22時) (レス) id: 958addaae7 (このIDを非表示/違反報告)
ミナト大好き - コメント失礼します初めてイラスト観ましたカッコイイですこれからも最後まで更新頑張って下さい! (2017年7月13日 23時) (レス) id: 54870f527d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:棗 | 作成日時:2017年6月25日 1時