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140.追い込まれて ページ45

「ッ!…ミ、ミナト…っ」
「ん?」
「…ミナトに甘えたい、って言ったら…その、やだ?」


自分でも何を口走ったのか分からなくなるほど、恥ずかしくなった
今言わなきゃ多分ずっと自分に素直に慣れない気がして…
恥を忍んで言った私の勇気は次のミナトの返答で無惨にも壊れた


「んー、嫌だね」
「え"っ Σ!?…あー、うん…ごめん…何でも…ない」
「ははっ!そんなに落ち込まないでよ」
「うるさい…っ!私がどれだけ素直になったのか…っ」
「ん!Aは素直になった方がもっと可愛いもんね」
「だ、黙るがいい!////バカミナト!!」


まさか、あの流れで拒否されるとは思わなくって反応に困った
恥ずかしすぎて少し泣きそう…


「上忍になったら…オレからAに甘えに行くよ」
「…なして上忍に?」
「早くAに追い付かなきゃ余裕なんて出来ないよ」


その言葉は真剣で少し焦りも混ざっていた
空いてしまった時間は埋めるには少し離れすぎていた


「ミナトが上忍かぁ…ふふっ」
「えー?そんなに可笑しいコトだった?」
「んー、ミナトが上忍になる頃には私はお婆ちゃんになってるのかなーって思って」


私を見下ろすミナトの顔を見つめながら、垂れ下がるミナトの髪を弄った
傍にいるんだ…ミナトが
そう実感し、確かめるように触れた


「お婆ちゃんって…直ぐに上忍になるよ!」
「そんなに上忍は甘くないよー?」
「Aでもなれたんだからオレだって直ぐになれるよ!」
「今バカにしたべ!絶対したべ!」
「ん!したね!」
「……よしっ!だったらミナトが上忍になったら御祝いにキスしてあげーー」


ガシッ


「!?」
「…ほんと?」
「ちょっ!マジになんないでよ!」
「約束だよ?」


髪の毛を弄っていた右手首ごと掴まれ驚いた
勢いでとんでもないことを口走ってしまったようだ


「楽しみだなぁ」
「ぁ、あぁ…やっぱり…その、無かったことには…っ」
「出来ないね!」


デスヨネー
その笑顔は今は憎たらしく思えるよ


「Aって自分で追い込んで自滅しちゃうけど、そこも可愛いよね」
「……だまれ」

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(プロフ) - 桜@symphonyさん» 作ってる本人が言うのもアレですが、私も胸の奥の方がギュッてなってます!(笑)気持ちが共有できて安心しました。そう言ってもらえると書いて本当に良かった!って気持ちになります。ありがとうございます!更新の方も頑張りますね (2017年7月19日 19時) (レス) id: 958addaae7 (このIDを非表示/違反報告)
桜@symphony(プロフ) - 読んでいるうちに胸の奥がぎゅうっとなります。 この微妙な距離感好きです笑 更新頑張ってください! このお話好きなんですっ!! (2017年7月18日 23時) (レス) id: 7086530ca0 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ミナト大好きさん» 作者スペースまで読んでいただき、ありがとうございます!はいっ!これからも頑張っていきたいと思っておりますので、どうぞ宜しくお願いします (2017年7月14日 22時) (レス) id: 958addaae7 (このIDを非表示/違反報告)
ミナト大好き - コメント失礼します初めてイラスト観ましたカッコイイですこれからも最後まで更新頑張って下さい! (2017年7月13日 23時) (レス) id: 54870f527d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2017年6月25日 1時

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