黄色い光 3

123.幸せと痛み、それから ページ28

「中忍試験以来会ってないし…このまま無かったことにしてもいい気がしてきー「ダ、ダメだよッ！！」
「！」
「Aちゃんには…っ幸せになってもらいたいんだっ」


幸せ……
ずっとその幸せってヤツが私には分からない
分からなくなったんだ
自分のことのように辛そうな表情で伝えてくるツナギくんの気持ちが今は痛い


「ありがと…でも好きでいることが幸せとは限らないと思うのはワガママかな」
「それは…っそうじゃないけど」


一言一言が自分を苦しめる呪いみたいに痛い
けして嫌いになってない
ただ、好きって気持ちが迷子になってるだけ…だよ、ね？


「だーーッ！！！この話やめよーぜ！俺達が気にしたってしょうがねぇって！」


痺れを切らしたイブキくんがテーブルをバシバシ叩きながら投げやりに言ってきた
まぁ、イブキくんらしいと言えばらしいが…


「んだ！んだ！気にするだけ時間の無駄だよ？時間は有限！私の事はヘーキだからさ！」
「………」
「なんだよ？その時間は有限って」
「にゃん太の口癖…時間は限られてるから大事にしろ！みたいな？」


強くなることを私は選んだんだ
それが正しいことだと信じて


「んじゃ、話はおしまいっ！て事でどっかでご飯食べに行くべ！」
「おー良いな！行こーぜ」
「…うんっ！」


餡蜜も食べ終わり本格的に小腹は悪化し食欲を促してきた
ツナギくんも少し腑に落ちなさそうだけど、返事は返して貰えたから良かった、かな？
…私が１番モヤモヤしてることには変わりはないんだけどね




「ちょ…っと！待ってよ！！」
「！」





例えミナトの中に私が居なくなったとしても私はーーー。









「ミナトなんて知らないっんだからッ！」
「次はクシナでも読みやすい本貸すからさ！」
「私でもってどういう事だってばねッ！！！」







ーーーこの心の中にあるドロドロしたモノの名前を誰か教えて下さい。

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