99.ダメーーー? ページ3
「イブキくーん!勝てたら何でも奢って上げるから敗けるなー!」
「敗ける前提で話してたヤツがどの口で言ってんだよ!!」
「……本当に仲が良いね」
「フンッ!羨ましいだろー?」
「…少しだけ、ね」
Aが向けた応援はイブキだけに対するモヤモヤを隠しつつミナトは笑った
相手を挑発したつもりが、いたって冷静なミナトの反応に真剣になるイブキ
二人の間に立ち込める空気は次第にピリピリと痛み始めた
「はじめッ!」
試験官の合図と共に先攻したのはミナトからだった
普段のミナトから考えればミナトが先攻するのは正直考えれなく、それを見ていたAは少し動揺した
ミナトの速攻に少し焦りつつミナトの行動に身構えたイブキに対し、ミナトは誘導とばかりにクナイをイブキに投げつけた
「ーっ!うわっ!!」
カン,カンーーッ!!
投げつけられたクナイを上手いこと弾き返すも、この時点でイブキの体勢は崩れたも同然で
そのスキを見逃さないとばかりに再びクナイや手裏剣をイブキに目掛け投げつつ素早くミナトは印を結びーー
パンッ!
《風遁・烈風掌ーー!》
「ーーッ!?」
吹き荒れる風がイブキ目掛けて襲った
「…すごっ!あんな組み合わせ…風遁で威力を増加させつつ、相手に交わされても接近戦のスキを作る……ほうほう、それで成長したミナトさんはどう?」
【……アレぐらいお前でも出来る!てか、感心してんじゃねぇよ!】
「うへへ〜っ!にゃん太に褒められ…痛いっ!」
珍しくにゃん太が褒めてくれて調子に乗れば尻尾で叩かれた
最近にゃん太の尻尾の突っ込みにもキレが出てきたような気がするんだが、気のせいだろうか?
【それよりあのイブキってヤツ、何処のモンだ?】
「何処の?…えっと、守山だったけ?結界忍術が得意なんだって!」
【見てたら分かる…名門一族なのに勿体ねぇな】
「え?にゃん太知ってるの?」
【守山一族の結界はちょっとした有名なんだよ】
意外とにゃん太は物知りさんだったりする事にたまに関心
イブキくんを見ても反撃の意思はあるけど、完全にミナトのペースに呑まれ得意の結界術は愚か、印すら結ばせて貰えないほどの一方的な試合になっていた
「…やっぱりイブキくん…ダメかな」
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棗(プロフ) - 桜@symphonyさん» 作ってる本人が言うのもアレですが、私も胸の奥の方がギュッてなってます!(笑)気持ちが共有できて安心しました。そう言ってもらえると書いて本当に良かった!って気持ちになります。ありがとうございます!更新の方も頑張りますね (2017年7月19日 19時) (レス) id: 958addaae7 (このIDを非表示/違反報告)
桜@symphony(プロフ) - 読んでいるうちに胸の奥がぎゅうっとなります。 この微妙な距離感好きです笑 更新頑張ってください! このお話好きなんですっ!! (2017年7月18日 23時) (レス) id: 7086530ca0 (このIDを非表示/違反報告)
棗(プロフ) - ミナト大好きさん» 作者スペースまで読んでいただき、ありがとうございます!はいっ!これからも頑張っていきたいと思っておりますので、どうぞ宜しくお願いします (2017年7月14日 22時) (レス) id: 958addaae7 (このIDを非表示/違反報告)
ミナト大好き - コメント失礼します初めてイラスト観ましたカッコイイですこれからも最後まで更新頑張って下さい! (2017年7月13日 23時) (レス) id: 54870f527d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:棗 | 作成日時:2017年6月25日 1時