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*22【おまたせ】 ページ23

私はピエロの大きな口を目の前に、ギュッと目をつぶった。



きっと、舞ちゃんや樹くんにとってはトラウマになってしまうだろう。ごめんね、、



そう思っていたが、



「ギャッ」



聞こえたのはピエロの小さな悲鳴(ひめい)だった。



「いやー、助けに来るの遅くなってすまないね!大丈夫だった?」



聞き覚えのある声にゆっくり目を開ける。



「ッ!死神さん!」



「ひ、ひぇ...」



「死...神...」



舞ちゃんと樹くんの(おび)えきった声が聞こえる。



「死神さんのこと見えるの?」



そう聞くと、二人はコクコクと(うなづ)いた。



死神さんを見ると、ニッコリと笑っている。
格好は全身黒の洋服に黒いフード付きのマント、それに大きな鎌を背負っていて。



ちょっと前に喧嘩(けんか)して顔も見たくなかったのに、今は死神さんがこの場に居るだけで安心できる。



「ナ、ナンデ、オマエガイルンダ!
ミンナヲタベヨウトオモッタノニ!」



「そういう自分勝手なとこ困るんだよね〜。
アンタ、何人食った?」



死神さんが低い声で聞く。



「まぁ誰が死のうと俺には関係無いけど…
あかりは俺のターゲットなんだから、邪魔しないでよ」



その一言で、周りの空気が一気に変わった気がした。



「ウルサイ、ウルサイ!」



ピエロは死神さんに飛びかかる。



死神さんはそれを(かろ)やかによけて、持っている大きな鎌でお腹あたりに一撃を入れた。



「...アハハ!ヨワイナァ」



「ッなに!」



ぱっくり開いたお腹の傷は一瞬で治り、ピエロはお返しと言わんばかりに死神さんを()り飛ばした。



死神さんは廊下の端まで一気に飛ばされる。



「...ッ死神さん!!」



どうしよう…!
何か、私に出来ることは…



考えを巡らせていると



コツ、コツ、、



階段から足音。



誰か来る…!

*23【死神が二人】→←*21【生きてほしい】



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設定タグ:オリジナル , 死神 , 名前変更なし   
作品ジャンル:ファンタジー, オリジナル作品
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ぺぽん(プロフ) - 翠さん» ありがとうございます。そう言っていただけてとても嬉しいです☺️ (8月25日 1時) (レス) id: 83a944f022 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - イベント参加ありがとうございますっ!すごく面白く、サクサクよめてしまいました。フォローと評価失礼します。 (8月25日 0時) (レス) @page1 id: 61ad33c328 (このIDを非表示/違反報告)
ぺぽん(プロフ) - のあさん» ありがとうございます!もっと面白い作品が作れるように努力したいと思います💪 (6月18日 12時) (レス) id: 83a944f022 (このIDを非表示/違反報告)
のあ - ぺぽんさん» イベント参加、改めてありがとうございます。評価・コメントをさせていただきました。作品に出てくる、登場人物はみんな素敵でとても面白かったです。あと26票で殿堂入り…!!頑張ってください! (6月18日 12時) (レス) id: ed5fd984f6 (このIDを非表示/違反報告)
ぺぽん(プロフ) - のあさん» 読んでもらえるだけでもありがたいです!少しでも面白いと思ってもらえたら幸いです。 (6月18日 11時) (レス) id: 83a944f022 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぺぽん | 作成日時:2021年4月30日 15時

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