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壬氏『そうか…その傷も……』
『ある方に文がきてその内容で唆され襲撃されました。ですがその方も雇われた賊も名前も顔も分からないと。ただ賊の1人が背が高いのだけは覚えてると言ってました。声で男女を判別出来なかったと言ってたので声帯を一時痺らせ声が出にくい状況を作ったのかと』
壬氏『ならば、その軍部の官女を捕らえる』
『状況証拠というより憶測内での話です。どのようにでも言い逃れは出来ますしその者が子の一族なら尚更捕縛しにくいのでは?』
壬氏『いや……捕縛だけならできる』
『捕縛だけなら…幻術を使えば口を割らせられますがあの毒薬を育てる知識があるなら』
高順『捕縛された時に毒を飲むかもしれないと』
『はい…それか舌を噛み切るか。最悪、今猫猫は高級官官から身請けされたとある意味目立ってますから誘拐し脅すことも…猫猫には私の影分身が常につきましょうか?』
壬氏『麗華の体力はどうなる』
『兵糧丸で事足ります。壬氏様の大切な方であり私の仲間でもありますから』
壬氏『………麗華ここまで調べるの大変だっただろう。この後から明日まで休みにする。軍部にも伝える』
『その間に何かあったらどうするおつもりですか!!』
壬氏『誰かが休みの日に腑抜けになるような鍛え方を軍部でしてないだろ?だから一旦休め』
『分かりました……では失礼します』
退室後
壬氏『麗華は父上の時から自分を殺して怪我を負いながらこんなに調べたのに俺は……』
高順『小猫を引き合いに出し麗華を試すような発言は軽率過ぎます。それに身請けした事実は事実なんですから』
壬氏『分かってる……軍部の官女を頼む』
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作者名:ひかる | 作成日時:2023年12月21日 15時