薬屋と忍びのひとりごと〖薬屋のひとりごと〗 (ページ46)

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翌朝
『おはようございます高順様。園遊会の件ですが猫猫は解毒した後德妃と毒味役を呼んでませんでしたか？』

高順『はい。呼ばれて小猫がすぐに德妃の左腕痒みに気付き発赤もあったようで魚介が食べられないと言ってました』

『魚介で発赤と痒み…あの時のナマスの魚は何でしたか？』

高順『鯖でした｡あと小猫は蕎麦で呼吸困難になったと』

『そうですか…そのあとその毒味役に指南書等渡しましたか？』

高順『小猫が毒味役に処置の方法を書いたものを…』

『なるほど』

壬氏『麗華、薬屋は毒味役をその場に呼んだ真意を教えてくれなかった…どういう事か教えて貰えないか？』

『あくまで高順様達が見た状況と私が園遊会で見た状況を加味しての考察です』

壬氏『構わん話してくれ』

『女の園故の無知な者たちによる浅はかな行動としか…ですが猫猫の事ですその毒味役にはきっちりお灸を据えてるでしょうからあとは様子見かと』

壬氏『麗華の口ぶりからして察したがまだ咎めるなと』

『意地悪な言い方ですね｡では1つ考えを…妃同士の交流と称したお茶会でその時の動きを猫猫に見てもらうのは如何かと』

壬氏『麗華もなかなか言うな』

『主の考えが分かるようになったからでしょう
猫猫が昼頃には目を覚ますので玉葉様が飲むはずだったスープを用意して頂きたいのとその際銀の器には手を触れず匙を使ってください。そしてすぐ布に包んでください。猫猫の見解も聞きたい事がありますので』

壬氏『分かった…高順頼めるか？』

高順『御意』

壬氏『麗華はその間どうする』

『その銀の器に施す道具があるか調べるのと猫猫の容態も診たいので先に玉葉様の元へ行きます』

壬氏『分かった。頼んだぞ』