薬屋と忍びのひとりごと〖薬屋のひとりごと〗 (ページ43)

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猫『それは言うまでもなく…でも壬氏様のせいではありません』

壬氏『すまなかった……』

猫『痛っ…何ですか？』

壬氏『やる……あと麗華は何処にいる』

最悪な瞬間を見てしまった…何でこんなに胸が痛く涙が出そうなんだろう
簪を贈る意味が分かってるのと主が頬を若干赤らめているのを見たからだろうか

だけど私は主を命を懸けてお守りする立場……それを履き違えてはならない

猫『麗華ならすぐ側にいますよ？』

その言葉と共に猫猫と主と目が合いブリキのようにギギギと鳴ってしまいそうなほど不自然な逸らし方をしてしまった

逸らしたものの…素顔を晒す事がない私は男性からは武官の麗華と認識されておらずその人だかりをどう対処しようかと思ってたらツカツカとこちらにやって来る主の顔は拗ねてるような不機嫌な様子で

壬氏『私の侍女に何か御用でしょうか』
笑顔と言う鉄仮面をつけて対処してくれた

『ありがとうございます。壬氏様…(小声)あっちの影分身は消しても大丈夫ですか？』

壬氏『あ…あぁ頼む……それと…あれは見てたか？』

『と、仰いますと？』

壬氏『くす……イヤ何でもない…武官の方は大丈夫か？』

『父に事前に伝えてますので』

壬氏『そうか……終わったら俺の執務室に来てくれ』

『承知しました』

後宮では〖私〗なのにと思いながら玉葉様の所に行こうとしたら高順様からも何とも言えない目線を送られ

主の簪に興奮する侍女の方々と興味なしな顔の猫猫を見てたら

玉葉『優柔不断な男ってやーね。気付いたら1番大切なモノが消えてるかもしれないのにね』

『……そうかもしれないですね…』

中国妹妹メーカーさんより