何かある ページ38
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「どういうことだ？チョロ松」
カラ松が真剣な表情で聞き返す。
「上手くは言えないんだけど…五美ちゃん、ちょっと様子おかしくなかった？ほら、ご飯の支度する時」
「あぁ…具合が悪いのかと思っていたが、ご飯はちゃんと食べてたしな。やっぱりあれは何か思い詰めていたということか…」
「あと、これは本当に僕の憶測でしかないんだけど…」
そこまで言うとチョロ松が口を紡ぐ。
「…なんだよ、チョロ松。言ってみろよ」
おそ松がチョロ松を見つめて言う。
「………梅野さん達のお母さんに、何かあったんじゃないかなって」
少しの間を空けて、チョロ松がまた口を開く。
「僕、五美ちゃんの包丁裁きが上手だったから、聞いたんだ。『お母さんに習ったの？』って」
「そういえば聞いてたな」
「そしたら、五美ちゃんが答える前に三美ちゃんに引き剥がされてさ。その後もこれ以上喋るなって言われるし。頭にきて僕三美ちゃんの顔を見たんだよ。そしたら…」
「そしたら？」
「彼女、今にも泣きそうで、唇を噛んで必死で泣かないようにしてたんだ。僕それ以上見てられなくて目反らしたんだけど…」
それからチョロ松は黙ってしまい、三人の間に沈黙か流れる。
「…実は、俺も少し思い当たる事があるんだ」
カラ松も思い詰めた様子で話始める。
「鍋の準備でもしようと思って下に降りた時、丁度一美ちゃんが出るところで二美が玄関で話をしていたんだ」
「一美どっか行ってたの？」
おそ松は一美が居なかった事に気づいていなかったらしい。
「おそ松兄さん知らなかったの？夕飯前には戻ってきてたよ」
「それで？何があったんだよ」
「一美ちゃんが出かけた後、二美の顔が見えてな。…二美も、泣くのを我慢していたんだ。それに…」
「それに？」
「……『悔しい』って聞こえたんだ。凄く小さな声だったんだが」
再び沈黙が流れる。
それを破った声はおそ松だった。
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ミミ - Mさん» お下げ髪…耳から下の2つ結びですね。分かりました、わざわざご説明ありがとうございます！ (2017年1月28日 19時) (
レス) id: 794681af9d (このIDを非表示/違反報告)
M(プロフ) - ミミさん» 私の頭の中ではお下げ髪でした。ミミさんのコメントで改めて調べてみると、呼び名が違うだけで同じものだと思っていたのが違うものなんだと初めて知りました。私の知識不足です…疑問を抱かせてしまってすみません。後日改めて直します。 (2017年1月27日 21時) (レス) id: ac422af371 (このIDを非表示/違反報告)
ミミ - すみません、四女さんの髪型なのですが、2つ結びというと一般的にはお下げ髪だと思いますが、本文中ではツインテールとも書かれていました。細かいとは思いますが、どちらの髪型なんでしょうか？ (2017年1月24日 18時) (レス) id: 794681af9d (このIDを非表示/違反報告)
M(プロフ) - ノンノンさん» コメントありがとうございます！がんばります！ (2016年12月1日 11時) (レス) id: 060cf696e2 (このIDを非表示/違反報告)
ノンノン - 書くの頑張ってください！ (2016年11月27日 10時) (レス) id: d309a533cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：M | 作成日時：2016年7月31日 9時
