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ご飯の支度 ページ34

-チョロ松




「それじゃあ、準備しよっか」




十四松と五美ちゃんが買ってきた食材をテーブルに並べ、準備を始める。



「三美ちゃんと五美ちゃん、エプロンある?」

「家から持ってきたのがあるから」




なければ他の兄弟のやつを貸そうと思っていたが、三美ちゃん達は持参してきていた。




「…何であんたと同じ色なのよ」

「そんなこと言われても…」




三美ちゃんのエプロンは緑色のチェック柄、五美ちゃんは黄色のチェック柄だった。




「…チョロ松、良かったな」

「なっ何が?!」



カラ松兄さんがボソッと後ろから耳打ちしてきた。振り返って見たらその顔は何故か満足そうな笑顔だった。



「五美ちゃんは黄色なんだね。これって偶然にしては凄いよね」

「ああ、俺もそう思った」





これは十四松が見たら喜ぶぞ。




「ねぇ、そこのお二人さん。早く準備しないと遅くなると思うんだけど」

「そうだな、ちゃっちゃっとやってしまおう」





三美ちゃんと五美ちゃんは家で食事の担当をしているだけあって手際がとても良かった。




「うわ、五美ちゃん器用」

「そんなことは…」




特に五美ちゃんは人参を飾り切りしたりして、とても手慣れた様子で次々と食材を切って盛り付けていく。




「お母さんに習ったの?」

「えっ…と…その…」

「ねぇ、あんたこれ握って!」

「え、ちょ、引っ張らないで…!」




急に三美ちゃんにパーカーのフードを引っ張られて三美ちゃんが作業をしていたテーブルに連れて来られた。




「おにぎり、握れるでしょ?」

「握れるけど…」

「じゃあさっさとやって。これ以上喋んないで」

「はい…」




カラ松が心配そうにチラチラこっちを見ているが喋るなと言われた為、黙々と黙ってご飯を三角に握っていった。




僕の何がそんなに気にくわないんだよ…

チラッと三美ちゃんの顔を見てみる。





…え?






三美ちゃんは目にうっすら涙を浮かべて、口を噛み締めて泣くのを我慢しているようだった。



僕はそれ以上見てはいけないと思い、すぐ自分の手元に目線を戻して見ていた事がばれないようにさっきよりも早くご飯を握った。

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設定タグ:おそ松さん , 6つ子   
作品ジャンル:アニメ
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ミミ - Mさん» お下げ髪…耳から下の2つ結びですね。分かりました、わざわざご説明ありがとうございます! (2017年1月28日 19時) (レス) id: 794681af9d (このIDを非表示/違反報告)
M(プロフ) - ミミさん» 私の頭の中ではお下げ髪でした。ミミさんのコメントで改めて調べてみると、呼び名が違うだけで同じものだと思っていたのが違うものなんだと初めて知りました。私の知識不足です…疑問を抱かせてしまってすみません。後日改めて直します。 (2017年1月27日 21時) (レス) id: ac422af371 (このIDを非表示/違反報告)
ミミ - すみません、四女さんの髪型なのですが、2つ結びというと一般的にはお下げ髪だと思いますが、本文中ではツインテールとも書かれていました。細かいとは思いますが、どちらの髪型なんでしょうか? (2017年1月24日 18時) (レス) id: 794681af9d (このIDを非表示/違反報告)
M(プロフ) - ノンノンさん» コメントありがとうございます!がんばります! (2016年12月1日 11時) (レス) id: 060cf696e2 (このIDを非表示/違反報告)
ノンノン - 書くの頑張ってください! (2016年11月27日 10時) (レス) id: d309a533cf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:M | 作成日時:2016年7月31日 9時

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