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一週間後――
私、Aは久しぶりに家から出る支度をしています。
理由は夜の散歩デートへ行くから！
この日が待ち遠しくて仕方がなかったため、
新しい服をネットで取り寄せた。
もう今日しか着ないであろう服を着る。
メイクをするのも何年ぶりかわからない。
置き鏡の前ではスキンケアしかしていない気がする。
「自分が見ないうちに老けた気がする…」
「そんなことないだろ」
「似合ってる。前より可愛くなったよ」
頭をくしゃり撫でられ、なんだか恥ずかしくなり、
私の頭を撫でる手を叩き落としておいた。
「いくぞ」
なんて言って差し出される手。
その手を掴み、
数年ぶりに身体が玄関を越え、
月の下を歩いている。
なんか、知らないうちに町並み変わった？
「夜も夜で雰囲気あっていいな」
「何？怖いほうの雰囲気？『んなわけないだろ』」
この町は酔っぱらいが少なく、静かな町なためか、
夜なんて歩いている人はいない。
そんな町を歩いている私は、
もしかするとドラキュラなのかもしれない。
「最近、仕事はどうなの？」
「熱中症患者が大勢いるな…」
「私には無縁な病だね」
「そんなことないだろ。家でも普通に起こり得る」
まぁ、病院行きが嫌すぎて、
水分も塩分もとりまくっているため、
熱中症になる事はないはずだ。
近日報告を二人でしあっていると、
景色は町から公園へと代わり、海が見えてきた。
海の先には光が見える。
ついたり、消えたり、またついたり…
思わずじっと見てしまう景色。
「ここ、意外に知らない人が多いんだよ、綺麗なのにな」
あの先は工場地帯らしく、
ここ以外にも見える箇所はいくつもあるんだとか…
まぁ、私は土地勘なんてないから、
へぇとしか言うことがないんだけど…
海を見ても光が反射して綺麗…
今日は晴れており、
周りの町の光は木で遮断されているため、
星もきれいに見える。
ジーィっと観察していたら、
結構な時間が経ったようで…
不貞腐れた顔をすると、
林は気付いたのか、苦笑いしながら
「いつでも見れる、また来よう」
行きと同じように差し出された手を握って、
来た道を戻る。
夏も近付いている…蝉の声しないけれど、
虫の声は夏か近づくほどに大きくなっている。
夏祭りはまだ、いけないかもしれない。
しかし、
引きこもり彼女と医者彼氏は久しぶりのデートは、
夏祭り以上に楽しいものだった。
オチが下手くそですね…
なんかアドバイスください…
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作者名：湯玉 | 作成日時：2022年6月19日 17時
