＃１５ ○激戦の中で思う○【名前固定】NARUTO少年編夢小説 (ページ9)

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シュンにみーちゃんも戦意喪失してる・・・。私たち、ここまでなのかな・・・？ここで死ぬのかな？ダメだ。ユカはまだ死ねない。お兄ちゃんに会うまでは絶対に死ねない！まだみんなチャクラはあるんだ。打開策を、戦える方法を考えるの！本当に撃つ手が無くなるまで絶対諦めない・・・！

意志を固めたユカは重い体を起こしフラフラと立ち上がった。そして敵を真っ直ぐに見つめて右手を空高くに向けて上げた。その手にはいつもの３人の合図が掲げられていた。

ミサキ「・・・!?」

シュウル「(ユカ・・・？)」

立ち上がったユカの気配に気づいたシュウルとミサキはユカの背中を見上げた。するとユカは２人の方をチラリと振り返った。そのユカの目は凛々しく強い意志の込められたものだった。

ミサキ「(まだ諦めてないのねユカ・・・。そうだ、私たちがやらなきゃいけないんだ。)」

シュウル「(ユカにばっかりいいカッコさせてらんないよなっ。)」

諦めていないユカの目を見て奮い立った２人は、重い体を起して立ち上がるといつもの合図をユカに向けた。顔を見合わせ３人は頷き合った。そしてユカは再び前を向き、音忍を真っ直ぐに見つめると指を３本立てた。これはフォーメーション３で行くという合図だ。

そしてユカは腕を下ろすとシュウルとミサキの後ろに身を引いた。フォーメーション３はシュウルとミサキが先ほどのようにユカのために時間を稼ぐというものだった。ユカはポーチから白紙の巻物を取り出すと鉛筆を手に何かを真剣に書き始めた。ミサキとシュウルは顔を見合わせ真っ直ぐに音忍の方を向いた。シュウルはクナイを８本手に取るとクナイに電気を流しこんだ。そして電気を纏ったクナイを空高く投げた。

ミサキ「忍法・木々培養(きぎばいよう)！」

素早くミサキが印を結ぶと左右の木々のツタが伸び、８本のクナイの輪っかを通し、繋いだ。ツタが通ったクナイは音忍をぐるりと囲んだ。

ミサキ「縛！」

ミサキが２本の指を合わせて立て音忍に向けビシッとさすとツタが絞られ音忍たちをクナイごと締め上げた。しかし音忍の１人が背中から刀を取り出し、ツタを切った。ツタはあっけなく地面に落ちてしまった。カシャンカシャンと音を立てクナイが地面に散らばる。

シュウル「まだまだぁ！」

シュウルは音忍に駆け出すと足元に落ちていたツタを手に取った。

シュウル「雷遁・地走り！」

音忍「ぐああぁぁぁっ！」

ビリビリビリ！