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「 ちちち中也さぁん、何でこんな所に… 」



Aが引き攣った笑顔で目の前の男に返す。


一方目の前の男、否 _ 中原中也は満面の笑みで近付いてきた。





中原「 Aに早く会いたくてダッシュで任務終わらせて家に帰ッたら手前が居なかッたんだからよォ…

あと少し見つからなかッたらマフィアが動いてたぜ? 」



「 簡単にマフィアを顎で使おうとしないでよ… 」



流石幹部、と呆れ混じりに溜息をつく。


その間にも中也とAの間は距離がなくなっていき、



中原「 説明は後でゆっくり聞いてやる。

… 取り敢えず帰ンぞ。 」



とだけ告げて太宰に特に突っかかること無く静かに買い物袋をかっさらってAに手を伸ばした。



「 ッうわぁ!? 」




所謂、お姫様抱っこ。



其の便利な異能力で手にあるもの全てを軽くしてAを軽々と持ち上げる。



太宰はそんなAにひら、と手を振って去っていった。




中原「 んじゃ濡れるしちゃっちゃと帰んぞ。 」


「 は、はぁい… 」




わざわざ路地裏を使って、さっさと帰って行く。



2人とも傘がないからビショビショになって。




一回帰ったのなら傘ぐらい持ってきなさいよ、何て文句を募らせるAだが絶対に声には出さなかった。




多分今声に出したらビルの上から落とされる。









__

_









「 はぁ、ビショビショ… 」



中也の異能のお陰か、ものの五分程度で家に到着。


実に便利な異能である。




「 ? ほら、中也入りなよ。 」





Aを玄関前で降ろすと、中也は雨に濡れながら棒立ち。





鍵で玄関を開けながらAは中也に不思議そうに問うた。






ガチャ、と音がして玄関が開いたと思えば、さてさてもう一波乱。






「 ッ痛った、 」






ゴロゴロと中也の持っていた買い物袋から食卓に並ぶ食材が落ちて行く。



その真横で、Aは中也に抱きしめられているのだ。






____ 落ちた食材の横、 そう。 床で。





「 ( 何で押し倒されてるの、私 ) 」

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まりな - 面白かったです!これからも頑張ってください! (2018年1月27日 11時) (レス) id: 432d65a945 (このIDを非表示/違反報告)
炭酸水素なとりうむ(プロフ) - 凄く続きが気になります!!更新ファイトです! (2017年12月24日 2時) (レス) id: aeb5ce3320 (このIDを非表示/違反報告)
毛糸 - 第一次反抗期戦争の方からきました!! とても面白かったです!!これからも更新頑張ってください!( ´∀`) (2017年12月9日 19時) (レス) id: 1ec397df0c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:カスミ | 作成日時:2017年12月7日 19時

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