第34話 練習結果と羞恥心 ページ35
『・・・どう?』
ナオミ「・・・・・・・・・」
あの後、かなりの時間がかかったけど、私は無事にクッキーを作る事が出来た。
現在ナオミちゃんに食べてもらっているのは、七回目の挑戦で作ったクッキーだ。
少々不格好だが、私としては上手く出来た方だ。
ナオミ「・・・うん、美味しいですわ」
『ほ、本当に!?』
恐る恐る、私と谷崎君もクッキーを一枚、口に入れる。
瞬間、甘い香りと、サクサクとした食感が口いっぱいに広がった。
谷崎「わあ、本当に美味しいです!良かったですね、Aさん!・・・って、泣いてる!?」
『ご、ごめんね・・・。自分が作ったものを美味しく食べられるのなんて、初めてで・・・』
そう云うと、二人は「良かったですね」と笑顔になった。
・・・「苦くないクッキーを食べるなんて初めて・・・」と云うと、少し引かれたけど。
『でも、一晩でこんなに上達するなんて思わなかった!二人とも、ありがとう!』
これなら国木田さんに褒めてもらえるかも・・・!
そうしたら、理想にも近づけるよね・・・。
谷崎「国木田さんに気持ちが届くと良いですね!」
『え?』
なんで、知ってるの?
太宰さんにしか云ってない筈だよね?
ナオミ「隠してるつもりだったんですか?多分、国木田さん以外は気づいてますわよ」
『・・・本当に?』
そう訊くと、二人はこくこくと頷いた・・・。
か、完璧に隠せてると思ってたのに・・・!
穴があったら入りたい。
谷崎「頑張ってくださいね、Aさん!」
ナオミ「応援してますわ!」
『あ、あはは・・・』
誰か酒持ってこい。
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紅羽(プロフ) - 続編fightだ! (2018年8月24日 20時) (レス) id: 5947bb1147 (このIDを非表示/違反報告)
グーフィー(プロフ) - きのこまるさん» 期待してます。 (2018年8月24日 20時) (レス) id: c591818929 (このIDを非表示/違反報告)
きのこまる(プロフ) - 黒バイさん» 自分勝手で申し訳ありません・・・!もう少しお付き合いください・・・。 (2018年8月24日 20時) (レス) id: c031244509 (このIDを非表示/違反報告)
黒バイ(プロフ) - 続編…!?楽しみにしています! (2018年8月24日 20時) (レス) id: bfca25752a (このIDを非表示/違反報告)
グーフィー(プロフ) - ちょ、え、待って、え、完結??おめでとう!え、ちょ、待って、ああああ (2018年8月23日 22時) (レス) id: c591818929 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きのこまる | 作成日時:2018年7月27日 20時