【国木田独歩】理想とは程遠い恋【文スト】

第3話 後輩と制服 ページ4

*国木田独歩視点

『国木田さん、昨日はすみませんでした！』


そう云って頭を下げるのは、俺の後輩のAだ。

彼女は手先がかなり不器用で、作業をすると、あまり上手くいかない。
しかし、資料作りや電話対応等は得意で、作業以外はピカイチだ。


国木田「全く･･･次からは気をつけろ」

『はい！』


返事をした後、Aは自分の机に向かう。
･･･世話の焼ける奴だ。

俺ははあ、と溜息を吐いた。


国木田「･･･ん？おい、A。ちょっと待て」

『え？は、はい･･･』


ふと、ある事に気付き、Aを呼び止めた。


『どうしました？』

国木田「お前は、何故、制服のリボンを着けていないんだ」


Aは事務員の制服に付いている筈のリボンを着けていなかった。

思えば、今までも着けていなかったような気がする。


『あ、えっとこれは･･･』

国木田「制服はきちんと着ろ。当たり前の事だ、しっかりやれ」


Aにそう云い放つ。

するとAは、困ったように眉を顰めていった。


『･･･私、リボン結び出来ないんです･･････』

国木田「は？」




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私がリボン結びを習得したのは中一の頃でした･･･。

今ではバッチリ出来ますよ？汗

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