【国木田独歩】理想とは程遠い恋【文スト】

第20話 勇気と危険 ページ21

･･････ごめんなさい、国木田さん。

･･･逃げるなんて、私には出来ない･･･！


『国木田さんから離れてください！！』


鉄パイプを取り、男の後頭部に振り下ろす。

ガンッ、と鈍い音と共に男は蹲った。


男「いってぇなぁ･･･おい。後ろからなんて、卑怯じゃねえか？」

『無差別に人を襲う貴方達に云われたくない！』


鉄パイプを持つ手に力が入る。
古い錆び付いた鉄パイプは、ミシ、と音を立てた。


『･･･私は、大切な人を傷つける貴方達を許す気なんて無い！』


もう一度、力を込めて鉄パイプを男に振るう。

当たる事は無かったものの、怯ませる事は出来たようだ。
男は、尻餅をついた。


男「･･･危ねぇなあ！」

『大人しくお縄についてください！』

国木田「っA！後ろ！」

『っえ』


後ろを振り向いた振り向いた時には、もう遅かった。

男の仲間が、私目掛けて、角材を振り下ろしていたから。


男2「とっととくたばれ！」

『ひっ･･･！』


思わず、構えて、目を瞑った。


国木田「全く･･･。A、そのまま目を瞑っていろ！」

『く、国木田さん･･･？一体何を･･･！』

国木田「独歩吟客！」




___________閃光榴弾(フラッシュ・バン)！

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