〃 ページ46
「わたし、きれい？」
そう言いながら赤いレインコートに近づいていく女。
「？何言ってんだアンタ！！いいから助けろよ！！」
あれ多分、いやもしかしなくても調査依頼にあった
【口裂け女】だろう。本当に存在するのかよ。
昔律と茂夫とで口裂け女のホラー映画見て私だけビ
ビり散らかしてたな。
なんだっけ。ポマードだったっけ？？そんなんねえ
よ。まずポマード如きでコイツ本当に消えるのかよ
絶対効かんやん。殺られるやつじゃん。
いつの間にか赤いレインコートのすぐ側まで来てい
た口裂け女はずっと同じことを繰り返している。
「ねえ、わたし きれい？」
「ああ！？綺麗だよ！そんなのいいから早く…！」
「これでも？？」
あれ？これって答えちゃったらダメなんじゃたっ
たっけ。
口裂け女はすっとマスクを外す。
「う、うわああああああああああああああ！！」
響き渡る男の悲鳴。
マスクを取った女の顔は
口が耳元まで避けていた。
◦◦◦
『(いや、ぐろすぎでしょ。むりむり！私茂夫みた
いに霊怖くないとかそういう訳じゃないしまずもっ
て除霊専門じゃないし！！！てか口裂け女とかトラ
ウマレベルで嫌いだわ！！まだ映画の方がマシだわ
！！)』
私とあなたおそろっちぃい！とか叫びながらハサミ
を振りかざす口裂け女の元から男をこちら側まで引
き寄せる。
『あっぶな！絶対殺す気じゃん！！』
容赦なくあの馬鹿でかいハサミ振り下ろしてたし。
流石に目の前で人が死ぬのは見たくない。
驚いたのだろうう。男は気を失っていた。
『(どうしようかな、コイツも気絶しちゃったし
とりあえず離れて…！)』
森羅さんも連れてとりあえず避難させようと目を
向けると目標を変えた口裂け女は森羅さんにハサ
ミを向けようとしていた。
森羅さんとコイツを連れて口裂け女を除霊するの
は自分的に難しい。
森羅さんが動ければまだ…。
『エクボ！！！！！！』
口裂け女が振り下ろしたハサミは森羅さんに擦り
もせず地面を刺していた。
「ふぅーーーー…
霊幻の保険が効いたな。」
先ほどまで伸びていた森羅さんにエクボが憑依し
て攻撃を避けたのだ。
そういえば気が動転してる時は乗っ取りやすいと
か言ってたな。
『エクボ、ずっと見てたんならもっと早く手伝え
よ。』
遅いわ。なんのための尾行だと思ってんだコイツ。
まず気絶した時点で出てこいや。
ーーーーーーー
次行きます
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 106人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「アニメ沿い」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぽめしばちぃーず - ただのアニメ好き☆さん» 前回もコメントありがとうございます！皆さんが読んでくださっているので続けられています！本当にありがとうございます！ (2019年4月8日 11時) (
レス) id: dc66c6f612 (このIDを非表示/違反報告)
ただのアニメ好き☆(プロフ) - とってもお話面白いです！無理をなさらずに更新頑張ってください！ (2019年4月8日 1時) (レス) id: 4ee9350697 (このIDを非表示/違反報告)
れいな - 返信嬉しいです！これからも読み続けさせていただきます！ (2019年4月7日 11時) (レス) id: 9791386aac (このIDを非表示/違反報告)
ぽめしばちぃーず - れいなさん» れいな様。感想ありがとうございます！更新頻度が低下しないように頑張りますので、これからもよろしくお願いします！ (2019年4月6日 11時) (レス) id: dc66c6f612 (このIDを非表示/違反報告)
れいな - とても面白いです！続き待ってます！ (2019年4月6日 10時) (レス) id: 9791386aac (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぽめしばちぃーず | 作成日時：2019年4月2日 15時
