太宰治の指導教官【文豪ストレイドッグス】【太宰治】

第二十六話 ページ28

〜太宰side〜








ロビーで待っていると、Aさんが戻ってきた









『待たせたな？』と云って何時ものように撫でてくれる









用はもう・・・・済んだのだろうか・・・・・・？









’









『悪かったな・・・・こんな終わり方で・・・・』









街を歩きながら、申し訳なさそうに涙さんが呟いた









首を横に降ると嬉しそうな＿＿＿＿＿＿









＿＿＿＿ほっとしたような顔をして私の手を優しく








でも離れないように確りと握ってくれた









『また行こうな？』









「・・・・・・うん・・・・！」









＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿









〜有川side〜





此の事件は後に、『天使殺人事件』と呼ばれるようになった






本部に戻ると医師から申し訳無さそうに謝られたが、治も喜んでくれていたし問題はないだろう









だが、今回の件で此のヨコハマの不穏な空気が表社会を侵食し始めている事がわかった









だからこそ、必要なのだ____________









彼の人の、我が師の構想









,









,









『三立構想』の実現が_____________









恐らく、私も呼び戻される








何年後だろうか









いや、何ヶ月後かもしれない









明日かもしれない







わからない、私はいつまでここに居られる？







あの子の_____________治の成長を
いつまで見ていられる？









柄にもなく、愛着なんてものを沸かせてしまった








離れられなくなる事くらい、わかっていたはずだ









皆、私を若いと云う









ならば、何故この運命を背負わせた？









何故、年相応の運命に出会わせてくれなかった？









いつまで経っても変わらない









『この世界は残酷だ ........』

第二十七話→←第二十五話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す