【文スト】現実主義者の妹は【国木田独歩】

#36 ページ39

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川「わかった。では、国木田サン。私はこれで。後は菅原の方が話しますから」

国「嗚呼。」

葵「んじゃ、首領を連れて帰ってよな、ゆう」

川「御意ッ」

川添は張り切った様に云う。

川「じゃあ、往きますよAさん」

『え〜？もう？わかった。おにーちゃん、おねーちゃん、またね！』

鏡「うん」

太「いつでも来て善いからね」

『ありがとう！』

Aは嬉しそうに云った。
子供は表情が豊かだからか、何時もより可愛く見える。

川「じゃ、往くよ」

『はあい』

そう云って、川添とAは武装探偵社の事務所から出て行った。

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葵「では_______少し、話が」

国「何だ」

葵「首領のことについて・・・です」

葵は声色を変えて云う。
仕事をするときの様に、真面目に。
低い声で、落ち着いて。

国「・・・そうか」

葵「ええ。少し、長くなるンですがね」

国「分かった。」

葵「太宰さんも、善いですか」

葵はAの元同僚である太宰にも云う。

太「私かい？善いよ」

葵「では...少し」

葵は座って云う。

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葵「先ず___＿訊きたいことが一つあります。大丈夫ですか？」

国「大丈夫だ」

葵「そうですねェ_______首領と国木田サンは、どれくらい離れて居たのですか？」

葵は恐る恐る云う。

国「そうだな・・・7年くらいだな。小さなことで喧嘩をして・・・そこからだ」

葵「そうなンですね・・・」

太「私が15歳の時に初めて逢ったんだよ」

太宰は思い出を語るかの様に云う。

葵「確か太宰さん・・・首領とどれくらい同じところで？」

太「うんとねぇ・・・3年位かな。実質4年だけどさ」

国「なっ・・・！？聞いてないぞ太宰！」


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