口無し能無しは闇AUに気に入られる。［闇AU］ (ページ7)

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「非日常」ページ7

ーーーナイトメアside

昨日はなんかよく寝れたな。

色々あって疲れてたんだな。

「あれ、センパイ。今日はちゃんと起きてるんすね」

なんだよクロス。

いつもの俺がいけないみたいな言い方だな。

『もう７時だぞ？起きるだろ。』

「いや、いつも俺が起こさないと起きて来ないじゃないですか。」

それは…そうだな。いつもお世話になってます。

「じゃあ、俺は他の先輩たち起こして来るんで」

『わかった』

そう言って、クロスは他の奴らを起こしに行った。

大変だなクロス。(他人事)

ーーークロスside

センパイと別れた後、俺は他の先輩たちを起こしに来ている。

大変なんだよ、これが。

まぁいつもの先輩たちは省略。

ちゃんと起きてくれたんで。

あとはAさん…じゃなくてA。

敬語は無しでってマーダー先輩に言われたしな。

『おはよう、A。』

そう言いながら部屋に入る。

Aは既に起きていて、ベッドの上に縮こまっていた。

かわいいな。

『行くぞ』

と言うとこくこくと頷いて着いてきてくれる。

少し後ろに引かれた、と思って振り向くと。

Aが俺のスカーフを掴んでいた。

上目遣いでこっちをみてくる。

かわいいな。(二回目)

こんな子がこの闇AUで、武器振り回したりするのか？

想像つかねえな。

いや、このまま可愛いままでいてくれ。

俺の癒しでいてくれ。

《ねぇ》

…え？

今の声って、A？

男だったんだな。

気付くの遅すぎだろ。

『…なんだ？』

《俺ってどう思われてる？》

どうって…正直に言う方がいいよな。

俺ってAのことどう思ってるんだろ。

やっぱり…

『俺は…か、かわいい…って思ってるかな。』

《……へぇ。》

『…なんかごめん。気分悪くしたよな？』

《…別に。》

…絶対怒ってるじゃん。

表情出てないけど絶対不機嫌だろ。

怖いよ。

《どこがかわいい…。》

『色々。』

考えてることかわいかった。

「ちょっとーな～に二人だけで仲良くしちゃってるわけー？僕も混ぜてよ～!」

『あ、キラー先輩。』

もしかして今の会話聞かれてた…？

だとしたらめっちゃ恥ずかしい。

「聞いてよクロスー」

『…何ですか』

「ホラーがお腹減ったーってうるさいから逃げてきた」

『アッ今すぐ作ります!!』

そう言って俺はキッチンに駆け込んだのは言うまでもない。