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愛が一つ ページ13

『わぁ!もう!何なんですか貴方!』


私の腕の中で突然怒りだしたA。


プンスカ、という言葉が合う。


『そんなカッコイイ事したら皆堕ちちゃいますよ!やめて下さい!』


福『ははっ!』


どうやら、私のカッコよさに怒っているらしい。


『なに笑ってるんです!俺は怒ってるんですよ!』


福『すまんすまん、可愛いくてな』


『むかー!』


福『あはは!』


Aの顔を自分の胸に押し付けた。


むがむがと何かを訴えている。


愛おしくて堪らん。


グッ、と押し当てていると、じきにAの動きが止まり、弱々しく私の背中に腕を回した。


『…んふふ』


福『!』


不意にAの笑い声が聞こえた。


へにゃへにゃした笑い声をあげ、今度は力強く抱き着いてきた。


どうやら、怒りも収まったらしい。


『えへへ』


感情の隆起が酷いな。


『こんなに好きにさせるなんて、末恐ろしい男ですね』


福『お前が言うな』


『へへへ』


スリスリと顔を私の首元に擦り付けてきた。


Aのさらさらの髪に、指を通す。


何の反抗も無く、すり抜けていく。


一束髪を掴み、口付けを落とすと、Aと目が合った。


少し目を見開くと、嬉しそうに笑い、私と同じ事をしてきた。


『福沢さんの髪の毛好きです』


福『髪の毛だけか?』


『もう、知ってるくせに…』


ジト目で見られた。


『…ふふっ、貴方の全てが好きですよ』


福『ふふっ』


『!』


微笑んだAにキスをした。


何回も聞いた愛の言葉、それでもとても心が温かくなった。

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(プロフ) - わしもじゃ…病んでれ書こう思うたらどうしてもギャグになってしまうんや…(涙) (2017年7月7日 7時) (携帯から) (レス) id: 7096e0dc28 (このIDを非表示/違反報告)
咲希(プロフ) - 碧さん» 病んでれ上手く書けるようになりたい… (2017年7月7日 7時) (レス) id: 3756169667 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 病んでれは、美味ぞ (2017年7月7日 1時) (携帯から) (レス) id: 7096e0dc28 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 咲希さん» …すまぬ (2017年7月2日 20時) (携帯から) (レス) id: 7096e0dc28 (このIDを非表示/違反報告)
咲希(プロフ) - 碧さん» ……あ、うん(冷めた目) (2017年7月2日 20時) (レス) id: 3756169667 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:奈佐 | 作成日時:2017年6月28日 22時

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