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倉持side
黒くてサラサラの髪、
大きい瞳に長いまつ毛、そして整った顔だち。
亮さんが言ってた「大和撫子」っていう言葉が本当によく似合う。
髪の毛でよく見えねーけど、絶対モテるよな。
A「どうしたの?倉持君。そんなに見つめても何も出ないよ?」
倉持「あ、わりー。なんでもない」
今は現代社会の時間のグループワーク。
席が前後の俺と松本はペアになっていた。
A「倉持君、こっちの方調べてもらっていい?」
倉持「ああ」
昨日の3年生たちの話が頭から離れない。
松本を見るたびに思い出しちまう。
「付き合ってる奴いるのか?」とか、
気軽に聞けるほどまだ関係は構築されてねーよな。
A「倉持君?大丈夫?」
やべっ、またぼーっとしてた。
倉持「あっ、ああ。大丈夫・・・」
俺の顔を見て、松本はフッと笑った。
A「野球部って夜遅くまで練習してるし、最近新チームのことで大変そうだもんね。この課題私やっとくよ」
倉持「いや!それは大丈夫!」
確かに今、秋大とか監督のことでいろいろ悩んではいるけど、
それよりも今気になってるのは・・・。
倉持side終わり
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作者名:Sone | 作成日時:2021年3月25日 22時