センスは磨くものだけど元々ない人はどうすればいいんだろうね ページ21
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硝子「私気づいちゃったんだけどさ、これ」
夏油「それは言わない方がよさそうだね」
土曜日の午後3時を回ったところ。
お昼時を過ぎたショッピングモールは人通りが疎らになりつつある。
適度に空調が効いているからか汗だくの人たちがベンチを占領し、座る場所は全くない。
食材やら本やら、本来とは違う目的のものを買い漁るAを咎めたのが20分程前。
漸く服屋に足を踏み入れた一行の間には沈黙が流れていた。
『………………わ、わかってるからいいよ。はっきり言っても』
硝子「センスわっる」
夏油「これは流石に…」
崇徳院「-180点じゃな」
食い気味な回答にAがグッと下唇を噛む。
その様子に3人とも困りはしたものの前言を撤回するつもりはなかった。
とりあえず本人に選ばせてみようか、と夏油が言ったとき崇徳院が全力で止めようとした理由が今になってわかる。
試着室から出てきた彼女はそれほどに酷く、一緒にいる自分たちすら恥ずかしくなるほどだった。
硝子「まず…どこから言えばいいんだこれ」
夏油「……今までどうやって生きてきたか興味深いね。話を聞く限りデートという機会が少なかったわけじゃなさそうだし」
『大体、買い物に連れて行ってもらって、服を選んでもらっていたからその…』
崇徳院「Aはすぐ服を着れなくするからの。返り血の処理の仕方が下手くそなんじゃよ」
あー、と硝子が唸った。
彼女は呪殺対象としか付き合わない。
買ってもらった服でそのまま殺害に及ぶことが多いのだろう。
硝子「えー、じゃあもしかして明日も選んだ服汚すつもり？」
彼女にしてはオブラートな質問だと夏油は思った。
それとも選んだ服を汚すつもりで着られるのが普通に嫌なのだろうか。
『……それはないかな』
崇徳院「ほう？」
心底驚いたとでも言いたげな声で崇徳院が相槌をうった。
殺すつもりだと、そう思っていたのだろう。
『うーん、まだ殺すつもりはないっていうか、なんていうか…正直本当にいつもの任務と違うから。
まぁ、とにかく安心して。2人が選んでくれた服は大切に着る』
崇徳院「……………」
硝子「なら、まぁ手伝うか」
夏油「そうだね。この格好で隣を歩かれたら流石の悟も可哀想だから」
『そんなに酷いかな？』
「「「酷い」」」
『…さぁせん』
ビフォーアフターっていつのまにか番組終了してたよね→←何事も準備してる時が一番楽しいもんだよね
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雪玻(プロフ) - モドレイグさん» はい！ (2021年2月7日 23時) (
レス) id: b85b583475 (このIDを非表示/違反報告)
モドレイグ(プロフ) - 雪玻さん» コメントありがとうございます（ ; ; ）これからも好きと言ってもらえるように頑張ります！末永くお付き合いください(*´∇｀*) (2021年2月2日 8時) (レス) id: 797d2622a3 (このIDを非表示/違反報告)
雪玻(プロフ) - この話めっちゃ好きです！頑張ってください(*^^*) (2021年2月2日 1時) (レス) id: b85b583475 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：マッテリア | 作成日時：2021年1月29日 23時
