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*
『ねえもう1回！』
｢や〜だ｣
『もう1回だけ、お願い！』
｢嫌じゃよ｣
『まだ慣れてないんだから都合悪くなったら
五分以上続くこの押し問答
五奇人のみんなが入ってきても続いている
｢あのサ、何をそんなに揉めてるノ｣
気まずそうに夏目が口を開く
『零がこっち向いて好きって言ってくれないのよ？』
｢うう、我輩もう恥ずかしくて言えんよ〜｣
好きだ、も付き合ってください、もハグ越しに聞いた言葉で、顔を見て聞いていない
それが酷く惜しいことに感じられたのだ
『絶対この機会を逃すと言ってくれない！』
｢まあまあ〜、れい、いちどくらい、いってあげたらどうですか〜？｣
見かねた深海が助け舟を出してくれる
うんうん、と日々樹もにこにこで頷いている
宗さんはというと、見ていられないとばかりに部屋の隅っこにいた
｢というかこんな大勢の前でまでそんなごねることかえ……｣
『ごねてるのは零じゃない！』
我ながら、めんどくさい女だな、と思う
けど乙女としてそこは譲れないところなのだ
はあ、と零が本日二度目のため息をつく
このため息は諦めた時のため息だ
｢A｣
ついにきたか、と嬉嬉として零の方をむく
ぐい、と腕をひかれ、また腕の中に逆戻り
｢ふたりっきりの時に沢山言ってやるから、な？｣
耳元で囁かれれば、負けてしまうに決まっている
｢おやおや、真っ赤でタコさんのようだのう♪｣
このにやついた笑顔だけはおじいちゃんになっても変わらないな、と少し腕でどついておく
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鏡花(プロフ) - 何度も見返しにきています (4月17日 11時) (
レス) @page15 id: 1242228826 (このIDを非表示/違反報告)
名無し31891号(プロフ) - 何この最高な作品…Amazing…☆ (8月30日 23時) (レス) @page20 id: d2e76c8443 (このIDを非表示/違反報告)
えご(プロフ) - また見返しにきちゃいました！やっぱり何度見ても素敵なお話でキュンキュンしました…！ずっと大好きな作品です！ (2020年11月6日 2時) (レス) id: c8fffc6825 (このIDを非表示/違反報告)
。 - めっちゃくっちゃおもしろい！続き待ってます (2020年5月23日 14時) (レス) id: f020a3770c (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆちゃん(プロフ) - ぶらっきーちゃんさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！拙い文章ではありますがこれからも頑張ります…！ (2019年11月28日 19時) (レス) id: 0723d5fa52 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆゆちゃん | 作成日時：2019年9月16日 10時
