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貴方視点
沖田さん…
お顔が赤いような……
気の所為でしょうか？
「あの……」
沖田「なんですかィ…？」
「総悟さん達の旅の話が聞きたいです」
沖田「いいですぜ」
「ありがとうございます」ﾆｺｯ
_____
総悟さんは、色々話してくれた
この島の外の妖の話、人間の話
美味しい食べ物についても話してくれました
「面白いんですね。外の世界は」
沖田「Aは、行ってみたいと思わないですかィ？」
「いえ…私達は…この島から出れないので」
沖田「すいやせん…」
「いいえ。お気になさらず。総悟さんの話は楽しいですから。いつか、この島から出て、沢山のことを知りたいです」
沖田「……俺が、いつか連れ出してやりまさァ。絶対に」
「…約速ですよ。総悟さん」ﾆｺｯ
沖田「あぁ。約束でィ」
そう言って、私達は小指を絡ませた
「……」ﾆｺｯ
銀時「A〜」
「どうしたんですか？銀の字」
銀時「晋助が呼んでたぞ。なんか、話？があるってよ」
「わかりました。じゃあ、沖田さん。また後で」
ﾎﾟﾁｬﾝ
_____
「兄様、お呼びですか？」
高杉「あぁ」
「それで、話って…？」
高杉「万斉からの話でな。近い内に、怨霊が攻めてくる」
「え！？何故？」
高杉「わからねぇ。裏で誰かが糸を引いてる可能性がある。だから、お前は戦いの場に出るな。裏山に倉がある。そこに隠れていろ」
「ですが！！」
高杉「心配すんな。お前は、俺が守ってやる」
「……兄様」
高杉「なんだ？」
「私…怖いんです。大切な人が消えてしまうのは……」
そう
私達妖は、消えてしまうと、その存在していたものすべてが消えてしまう
自分が使っていた物
人間で言えば、遺留品ですかね？
それが消えてしまう
存在したかすら、分からなくなってしまう
もし…兄様や銀の字
土方さんや…総悟さんが消えてしまったら…？
「一人ぼっちには…なりたくないんです……」
高杉「安心しろ。絶対に守ってやるからな」
「……はい」
どうか…怨霊が攻めてきませんように……
なにかの間違いであってほしい………
ただ…そう祈るばかり……
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作者名：箔月 | 作成日時：2021年7月3日 22時
