裏表スイッチ【あんスタ】【悪女】

おもて ページ3

*‥




ホームルームが終わって、
しばしの休憩。

向かう場所はただひとつ！！

そう！即ちあそこ！


ドアを開いて、
【軽音部】のプレートを揺らした。



『コンコン、がちゃ。
零兄さああああああああああん！！

あなたの為のあなたによるAですよ！』



しばしの沈黙。
ギィ、と棺桶の蓋がゆっくり開いた。

中には、零兄さんの姿が。


「ふぁ、ふ。
わざわざ効果音までご丁寧じゃのう。

さて、嬢ちゃんは我輩に何の用じゃ？」



棺桶の中からこんにちは零兄さん！
そんな姿も色っぽいですね！

だけど恋愛対象じゃないかなっ！！


零兄さんと向き合って、
目線と目線をぶつけた。


私は、誘われる様に思ったことを吐き出す。
例えそれが、私の“キャラ”じゃなくても。





『今日。
嫌な予感がするんです。

とてつもなく、悲しみに溢れちゃうような。



何が言いたいのか、って言うと。




＿＿..夢ノ咲学院限定、ドキッ☆プリン。


その伝説のプリンが、食べれないような予感がするんです！！！！

零兄さんんんん、お願いいいい！！』



零兄さんは、驚いたように目を見開く。
くくっ、と喉で笑ったと思えば、
何よりも赤い目がこちらを捉える。




「やはり、嬢ちゃんには敵わないのぅ…。
つまりは、その“パキッ☆プリン”を買えばいいのかえ？

お安い御用、買ってきてあげよう。
なんせ、我輩は嬢ちゃんの＿＿」






がちゃ。




『零兄さん、また昼にくるね！』





その先の言葉を言わせないように、
扉の音で誤魔化した。

切ない視線も承知のうち。


ごめんね、零兄さん。
まだ、まだその言葉は取っておいて。





いずれ、使う、その時まで＿＿..。








即ち、







「プロデュース科に入りましたぁっ。
古林 弥生ですっ！！

皆さんの役に立てるよう、がんばります！


ぜひ、弥生と呼んでくださいね♡」









＿＿..“邪魔者”に見せつける時まで。









○＊・○○

おまけ



『てか零兄さん、パキッ☆プリンって何！？
ドキッ☆だからね！！

プリン折っちゃうの？
残念、プリンは折れないかなっ、あはは☆』




「うるさいわいっ。
ただちょっと間違えただけじゃ。

はぁ…歳はとりたくないものじゃのぉ。」


その言葉からじじくささが滲み出てるなんて言えない！



○＊・○○


テストなんて無かった(´⊙ω⊙`)

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• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
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