第233話：釈明 ページ43
赤司は謎多き人物ではあるが、チームメイトだから分かる。
赤司のこの質問の意図は、純粋な疑問と言うよりは｢納得のいく説明をしてみせろ｣という命令だ。
｢はい。あくまで可能性の話で……妄想、悪い想像が一つの筋を通って繋がってしまっただけかもしれませんが。
ひとつはタイミングです。
Aがバスケ部に近付いたのが気に入らないのなら、ここまで大胆に動くにしては遅すぎるんじゃないかと。
眞鍋朝人の近くに標的が来たから動いた、というのは分かりますが、それまでにも何かしら動きがあっていいはずです。
こう、小さな嫌がらせとか。
昨日までそういうのも無かったでしょう。
でも、首謀者の犯行動機がキミに関係しているなら？
入部したことでなく、キミとAの繋がりに激情したんだとしたら、タイミング的に説明が付きます。
…そう、体育祭、キミとの交際です。
それが3日前。｣
赤司はまだ、喋らない。
黒子が続ける。
｢もうひとつ。
眞鍋朝人にAへの警告を指示した依頼者の心理です。
ボクはAの推理を聞いて、最初はその依頼者は大人だと思っていました。
プライドが高く制御に手を焼きそうな眞鍋を従えるなら、相当な権力……お金とか、何か力を持った人物だと思ったからです。
けれど、そうだとするとAだけを襲う必要が無くなるんです。
所詮は中学生であるこちら側からの報復を恐れる必要も無いはずで、身バレを徹底的に避ける理由も無くなります。
では、もし依頼者がボクたちと同じ子供であるならどうでしょう。
その人物はボクたちのことをよく知っていて、ボク達が正体に気付く可能性も高い。
それ故に正体がバレるのと報復を恐れて眞鍋朝人を頼った、とは考えられませんか？
そしてAを攻撃した動機は、赤司君、キミへの恋慕と嫉妬だったと。
以上がボクの立てた仮説です。｣
｢ふうん、面白いーーーーいや、僕が事件の発端に関与しているという推理なんだから、こういう時は全く面白くないと言った方が良いのかな。
だが筋道は通ったいい推理だ。
読書家のお前らしいね｣
間髪入れず、赤司は電話の向こうでそう答えてみせた。
内心ずたぼろに論破されるのではないかとヒヤヒヤしていた黒子は、ひとまず胸をなでおろした。
｢さぁ名探偵、教えてくれ。
それで、お前は僕にどうして欲しいんだ？
Aと別れるべきだと思うか？｣
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Mae(プロフ) - ?? ??さん» わー！嬉しいコメントありがとうございます！遅くなりましたが続編もぜひお楽しみ頂けたらと思います！^^ (2022年4月19日 19時) (
レス) id: d276010101 (このIDを非表示/違反報告)
?? ??(プロフ) - つい一気読みしてしまいました、、くっそ面白かったです続き待ってます！！！ (2022年4月9日 21時) (レス) @page47 id: faab22f8d0 (このIDを非表示/違反報告)
Mae(プロフ) - ルカさん» お待たせしてすみません！汗楽しみに待っていて頂けて本当に嬉しいです！！(*ˊ˘ˋ*) (2022年1月20日 3時) (レス) id: d276010101 (このIDを非表示/違反報告)
ルカ(プロフ) - やはりMaeさんは神だ…！更新ありがとうございます！ (2022年1月16日 21時) (レス) @page46 id: e645865379 (このIDを非表示/違反報告)
Mae(プロフ) - ルカさん» 神！？笑コメントありがとうございます！書き溜めておりますので暫しお待ちを！かっこいい赤司くん書けるよう頑張ります(^^) (2022年1月8日 16時) (レス) id: d276010101 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Mae | 作成日時：2021年3月17日 2時
