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第230話:予想 ページ40

私を拉致することに予想外にも成功した眞鍋朝人は、本来の目的を隠す為、この誘拐を「キセキの世代を標的とした誘拐」に見せかけることに決め、脅迫の電話を掛けます。

長引かせて大事になりすぎないよう、制限時間を設けてコントロールしながら。
あわよくば皆を怪我させたいので、手下の不良を用意し、待ち構える。


赤司さんから中庭での乱闘のことも聞きましたが、彼等が皆さんを「喧嘩慣れしていないただの中学生」だと聞かされていたらしい様子から、呉原以外は本当に何も知らず集められたのでしょう。
本気で怪我をさせたいなら、もっとやりようはあったはずですから。

ただ、時間があまりにも無かった。


彼は思い通りやってきた赤司さん達に、苦戦させつつ私を取り返させ、自分は一切損することなく誘拐事件を終幕させた。


私を奪還されても、彼がさして悔しそうでも焦ってもなかったこと、去り際に零した「務めは十分果たした」という言葉、狙いがさつきちゃんでなく私だったという話から、可能性は高いと思います。

眞鍋朝人とその一派は、私を襲える瞬間をいつからか狙っていて、たまたまタイミングが揃った昨日、誘拐事件として形になった。


わざわざ誘拐なんてするにしては、随分運任せで杜撰な犯行だと思っていましたが……終始感じていた眞鍋朝人のいい加減さは、彼の「誘拐は成功してもしなくてもいい」という考えから来ていたのだと思えば納得できます。



「待ってください。
推理の流れとしては分かりました、でも最後だけ繋がってません。

結局、どうしてAが狙われていたんですか?
狙われてるとボク達に思わせることに何の意味があるんですか?」



私が狙われてると気付けば、私はバスケ部を辞めるからです。



「!」



眞鍋朝人の上司である誰かは、私にバスケ部を辞めさせたかったのでは?

もしくはキセキの世代の皆さんと離しかったのかも……、ここに関しては予測でしかありませんが、突然キセキの皆さんの近くに現れた私が気に食わなかった、とか。

さっきテツくんも言っていたように、性格上、私は私のせいで誰かが傷付いたり危険な目に合えば、責任を感じて真っ先に身を引くことを考えます。
私のせいで誰かが怪我をすれば、またいつか襲われる可能性があると思えば、私は赤司さん達のもとから離れることを選びます。

恐らくこの事件の本当の首謀者は、遠回しに警告して自発的に私に部を辞めさせたかったんじゃないでしょうか?

第231話:警告→←第229話:推理



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Mae(プロフ) - ?? ??さん» わー!嬉しいコメントありがとうございます!遅くなりましたが続編もぜひお楽しみ頂けたらと思います!^^ (2022年4月19日 19時) (レス) id: d276010101 (このIDを非表示/違反報告)
?? ??(プロフ) - つい一気読みしてしまいました、、くっそ面白かったです続き待ってます!!! (2022年4月9日 21時) (レス) @page47 id: faab22f8d0 (このIDを非表示/違反報告)
Mae(プロフ) - ルカさん» お待たせしてすみません!汗楽しみに待っていて頂けて本当に嬉しいです!!(*ˊ˘ˋ*) (2022年1月20日 3時) (レス) id: d276010101 (このIDを非表示/違反報告)
ルカ(プロフ) - やはりMaeさんは神だ…!更新ありがとうございます! (2022年1月16日 21時) (レス) @page46 id: e645865379 (このIDを非表示/違反報告)
Mae(プロフ) - ルカさん» 神!?笑コメントありがとうございます!書き溜めておりますので暫しお待ちを!かっこいい赤司くん書けるよう頑張ります(^^) (2022年1月8日 16時) (レス) id: d276010101 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Mae | 作成日時:2021年3月17日 2時

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