第218話:再現 ページ28
ええと、まずは。
「私の太ももを跨ぐ感じで座ってください」
「わかった」
言うが早いか、ベッドの端に座り直した私の太腿の上に赤司さんが跨る。
(………、あ、あれ…?)
うん…??なんか、近い、な……??
眞鍋くんの時は、こんな風に近くに感じたっけ?
「それで?」
「あ……っと、確か、キスを私からしろと迫られて……、片手で、後ろの髪をかき分ける感じで首から上にゆっくり、撫でてください。」
「こうか」
「ん……っ。は、い……」
すべすべした赤司さんの指がうなじをなぞる。
分けられてぱさりと肩から落ちた髪に、びくっと反応してしまう。
「…Aからキスは、したの?」
「いえ。私が断ったので怒った彼に頬を殴られて、ソファにこう……投げ出されました」
複雑な顔の赤司さんの右手を両手で取り、ぺたりと自分の頬に当てる。
そのままゆっくり後ろに倒れて、太腿からお腹の上に移動してもらうよう促した。
赤司さんは私が苦しくないように体重を掛けないでくれているけど、やっぱり男の人に組み敷かれる体制となるとかなりの圧迫感を感じる。
「この時、彼の正体や小学生の時の事件の真相を聞きました。取り出したナイフで切られたのが耳と、頬です」
指差して伝えると、綺麗な指がそっとその切り傷の上をなぞる。一瞬でできたものだったし全然痛みも無いけど、赤司さんがあまりにも優しく触れるものだからくすぐったい。
「この髪もその時奴に?」
「え?」
見れば、髪のひとふさだけ短くなっている。
ばっつり切られているから多分そうだ。
「彼奴に傷を舐められたりは?」
「えっ、確か頬は……なんで分かるんですか」
それには答えず、眉を顰めた顔で、髪を耳にかけながら頬を唇で食まれる。
キスじゃないのに顔が近くて、されるがままにぎゅっと目を瞑っていると、片耳に急にざらりとあたたかい感触が走った。
「っえ、!?なにを……」
びっくりして目を開けるけど、がっちり顔を掴まれているので全然見えないし動けない。
「ちょっと!赤司さん!耳は何もされてないって………、んッ…!」
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Mae(プロフ) - ?? ??さん» わー!嬉しいコメントありがとうございます!遅くなりましたが続編もぜひお楽しみ頂けたらと思います!^^ (2022年4月19日 19時) (レス) id: d276010101 (このIDを非表示/違反報告)
?? ??(プロフ) - つい一気読みしてしまいました、、くっそ面白かったです続き待ってます!!! (2022年4月9日 21時) (レス) @page47 id: faab22f8d0 (このIDを非表示/違反報告)
Mae(プロフ) - ルカさん» お待たせしてすみません!汗楽しみに待っていて頂けて本当に嬉しいです!!(*ˊ˘ˋ*) (2022年1月20日 3時) (レス) id: d276010101 (このIDを非表示/違反報告)
ルカ(プロフ) - やはりMaeさんは神だ…!更新ありがとうございます! (2022年1月16日 21時) (レス) @page46 id: e645865379 (このIDを非表示/違反報告)
Mae(プロフ) - ルカさん» 神!?笑コメントありがとうございます!書き溜めておりますので暫しお待ちを!かっこいい赤司くん書けるよう頑張ります(^^) (2022年1月8日 16時) (レス) id: d276010101 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Mae | 作成日時:2021年3月17日 2時