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第拾肆話 ページ16

サスケ「少し…このままでいてくれ…」





小さくサスケは言った





『うん』





そうは返すものの





まただ





また先程と同様に胸のざわつきを感じる





一体これは何なんだ



病によるものではなさそうだ





そんな事を考えながら

私はサスケの頭に手をやった



先日私が泣いていた時

サスケがやってくれたように





今度は私がサスケの心を救う番だ





それから暫くその状態でいた





しかし胸のざわつきは消えない



しかも今この状態が続いた事で分かったのだが



ざわつきと言うより

心臓がドキドキしている

高鳴っている

と言った方が正しいようだ





私は慣れない体の調子に戸惑うしかなかった





その時





カサカサ…





微かに地面を踏む音がした





サスケ「『!」』





私達は反射的に態勢を整え

音がした方を見た



するとそこから黒い猫が出てきた





『猫か…』





猫の気配も気づかないとは…



私は大丈夫だろうか





その不安をかき消すように私は言った





『そろそろ貰ったおむすび食べよっか』





サスケ「そうだな」





包を開けると綺麗に握られたおむすびが並んでいた



それから口に運んで食べようとした時





「ニャァ〜」





黒猫がサスケを見て鳴いた

サスケもちょうど食べようとしていた時だった





サスケ「珍しいな

Aより先に俺に反応する猫は」





「ニャァ〜」





また鳴いた





『サスケに何言ってるのかな

可愛いね』





サスケ「いや、こいつ威嚇してないか?」





そんな事を言いながらもサスケと猫は見つめ合っている

その様子はとても微笑ましいものだった



そしてサスケの顔には先程までと違い

微かに笑みが浮かんでいる





それを見て思わず私も笑顔になった









しかし

先程よりはマシになったが





まだ少し

私の心臓は高鳴っていた

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設定タグ:NARUTO , うちはサスケ , サスケ真伝   
作品ジャンル:アニメ
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Anna - PS. 無理な話かもしれませんが、続編が読みたいです! (2019年8月29日 2時) (レス) id: c745249b4a (このIDを非表示/違反報告)
Anna - マジ最高です! 塾の時も読みたくてソワソワしました (2019年8月29日 2時) (レス) id: c745249b4a (このIDを非表示/違反報告)
yuua(プロフ) - 初めまして、この笑顔を忘れた少女と隠しごと全部読ませていただきました。とてもいい作品で何回も読み返しました。もう完結してるけどもしやるのならまた続編を作ってほしいです!今度は2人の結婚生活編や妊婦編や子育て編が読みたいです。無理いってごめんなさい... (2018年4月17日 22時) (レス) id: 32ab376a68 (このIDを非表示/違反報告)
ユウ(プロフ) - お久しぶりです、ユウです!ついに続編を公開いたしました。この続きを読んで下さるという方はお手数ですが、私の作品欄からよろしくお願いします。これからもよろしくお願いします (2017年10月24日 23時) (レス) id: 590d8a9bc6 (このIDを非表示/違反報告)
Aya(プロフ) - はじめまして、初めてこの小説を読ましてもらいました。すごくいい作品でとっても面白かったです。是非この小説の続編が読みたいです!続編是非作ってください。待ってます! (2017年7月4日 17時) (レス) id: 5ba19044f7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ユウ | 作成日時:2016年1月2日 21時

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