肆 ページ7
____数日後。
『失礼します』
班員との顔合わせ前、私は火影室に呼ばれていた。
「お、来たか」
出迎えるのは口元を隠した六代目火影であるカカシ先輩。
その黒い布の下がどうなっているのか。
ひょんな成り行きで私は見たことがある。
まあ、なんというか、中々にイケていた、と…思う。多分。
『今日は何の用ですか?』
「ああ、用というかだな…」
にこっと先輩はいつものように人懐っこい笑顔で笑った。
「いや〜、まさかAが担当上忍になるなんてね〜」
『任命したのは貴方ですよ…』
何を言い出すかと思えば、そんなこと。
わざわざこれを言うためだけに呼んだのだろうか。
「担当上忍が君だなんて皆が羨むだろうね」
『…何なんですか。
私を煽てても何も出ませんからね』
「君が“A先生”とか言われるのか〜」
『……』
「悪い悪い」
対応を面倒くさがり黙る私に、笑いながら謝ってくる。
先輩も変わらないな。
「あ、そろそろ時間じゃない?」
時計を見ると班の子達との顔見合わせの時間が近づいていた。
いや、そっちが私を呼んだんだからね。
『…てか、先輩に時間の心配されたくありませんね』
「言うねぇ」
『…では』
結局最後までカカシ先輩に遊ばれていたのではないか。
なんとなく悔しくなったので早々に火影室を出ることにした。
「何か行き詰まったら俺に言うんだよ」
すると背を向けた私にそう言葉をかける。
こうしてふと優しくなるのも先輩だ。
『…はい、ありがとうございます、カカシ先輩』
____これだから憎めない。
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NAO - ユウさんのこのお話がものすごくよかったのでまたお願いします (2022年7月2日 16時) (レス) id: 3debc04b40 (このIDを非表示/違反報告)
NAO - になって再会したと言うようなお話を書いてほしいですそしてすごくチートな感じでサスケが左目輪廻眼のように妹は右眼輪廻眼左目永遠の万華鏡写輪眼というような感じのを書いてほしいなと思いましたお話が長くなるのは個人的にはすごく嬉しいのでお願いします (2022年7月2日 16時) (レス) id: 3debc04b40 (このIDを非表示/違反報告)
NAO - すごく楽しく読まさせていただきました!こーいうお話ないのかなって探していたのもあったので見つけた時はすごく嬉しかったです!!!!それで、リクエストをしたいのですがサスケの双子の妹で時代がナルト達が大人になってボルト達の時代のお話でサスケの双子の妹が暁 (2022年7月2日 16時) (レス) @page46 id: 3debc04b40 (このIDを非表示/違反報告)
ユウ(プロフ) - 美桜さん» ありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです。私もずっとお話を考えていただけあって寂しいですが、また次の作品を頑張っていこうと思っています^^美桜さん、最後までお付き合いいただき、本当にありがとうございました! (2017年11月12日 16時) (レス) id: cd8c9dfa3b (このIDを非表示/違反報告)
美桜(プロフ) - 完結はおめでたいですが、何となく寂しいです…!癖で、隠しごと -拾- の更新がされてないかを見に来てしまう今日この頃です(笑) (2017年11月12日 15時) (レス) id: 75558905fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ユウ | 作成日時:2017年10月24日 23時