【NARUTO】隠しごと -拾-

弍拾漆 ページ30

ｻｽｹ「！？」





ｺｳ「すげー…」





早すぎて見えなかった。

気づいた時には「ぐはっ」と血を吐き吹っ飛ぶシンの体。





『まったく…』





しかし、皆が一つ息をついた時、





「こいつらごと連れていく」





何処からとなく声が聞こえたと思ったら、ズズズズとうちはシンを中心とする周りの空間が歪む。

そして、その空間ごと吸い込むようにA先生達の姿が消えた。





ｻｽｹ「A！」





ｺｳ「A先生どこ行ったんだよ！？」





ｱｷ「かなり遠くへ行ったか、結界の中に逃げ込まれたか…」





「アキ、感知できたの？」





ｱｷ「一応。

…近くにチャクラは感じない」





ｻｽｹ「…そうか」





それから、何やらサスケさんは少し考え込んだ後、言った。





ｻｽｹ「奴の左腕…写輪眼が埋め込まれていた」





ｺｳ「俺も見たっス」





ｻｽｹ「かつて闘ったダンゾウの右腕と同じだった。

ダンゾウにあの右腕を渡したのは大蛇丸だ」





大蛇丸ってこの前、A先生と水月さんの話に出てきた人だ。





ｺｳ「ならその大蛇丸の所に行くしかないってことスね」





ｻｽｹ「お前達もついてくるのか」





「当たり前ですよ！A先生は私達の先生です！」





ｻｽｹ「奴らはお前達も狙ってきた…

人質に利用されても面倒か…」





そうして私達4人は、これから大蛇丸のアジトへ向かうことが決定した。









たとえ、数か月の付き合いだとしても、





どんな隠しごとがあって、

何も教えてくれなかったとしても、





もう、私達にとってA先生は、









何にも変えることができない、









＿＿＿＿ 大切な人 。

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