拾玖 ページ22
『ありがとうね、水月』
ｽｲｹﾞﾂ「イエイエ〜」
水月さんが帰るということで、“あん”と書かれた門までやって来た。
『本当にサスケにも会わずもう行くの？』
ｽｲｹﾞﾂ「うん、日が変わる前には戻りたいからね」
『そう』
ｽｲｹﾞﾂ「香燐にこき使われる形になったけど、君に会えて良かったよ」
『私も』
ニッと人懐っこい笑みを浮かべる水月さんに、A先生も笑顔を返す。
ｽｲｹﾞﾂ「ま…まだ君の笑顔には慣れないな」
小さくそう呟いた水月さんの頬が、心做しか赤く染まった。
『そう？』
ｽｲｹﾞﾂ「最近会ってなかったしね」
『なら、また近いうちに、今度はゆっくり木ノ葉に来るといいわ』
ｽｲｹﾞﾂ「そうだね。その時はあの2人と一緒に来るかな。
いや、重吾だけでいいか。
香燐はまあ勿論分かると思うけど、重吾も君に会いたがってたから」
『ええ、私も2人に会いたい』
懐かしむようにそう言うA先生を見ると、香燐さんも重吾さんもきっと水月さんと同じ“昔の仲間”ってやつなのだろう。
ｽｲｹﾞﾂ「あ、ついでに大蛇丸様もね」
と、付け足された途端、
『あ、そう…大蛇丸もね』
若干引き気味になったA先生。
その名前はどこかで聞いたことあった。
『ま、何にしても、皆に宜しく伝えてね』
ｽｲｹﾞﾂ「オッケー。
じゃあ僕はそろそろ行くよ」
『うん。今日は本当にありがとう』
ｽｲｹﾞﾂ「またね」
それだけ言うと水月さんは踵を返し歩き出した。
そして暫く行った所で、
ｽｲｹﾞﾂ「あ、君達3人は、これからもよ〜くA先生の言う事聞くんだよ〜」
水月さんは背を向けたまま手を挙げヒラヒラとさせた。
『まったく…相変わらずね』
小さくなっていく水月さんの背中を眺めながら呆れるA先生だったが、
その表情は優しく温かいものだった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 285人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「アニメ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
NAO - ユウさんのこのお話がものすごくよかったのでまたお願いします (2022年7月2日 16時) (
レス) id: 3debc04b40 (このIDを非表示/違反報告)
NAO - になって再会したと言うようなお話を書いてほしいですそしてすごくチートな感じでサスケが左目輪廻眼のように妹は右眼輪廻眼左目永遠の万華鏡写輪眼というような感じのを書いてほしいなと思いましたお話が長くなるのは個人的にはすごく嬉しいのでお願いします (2022年7月2日 16時) (レス) id: 3debc04b40 (このIDを非表示/違反報告)
NAO - すごく楽しく読まさせていただきました！こーいうお話ないのかなって探していたのもあったので見つけた時はすごく嬉しかったです！！！！それで、リクエストをしたいのですがサスケの双子の妹で時代がナルト達が大人になってボルト達の時代のお話でサスケの双子の妹が暁 (2022年7月2日 16時) (レス) @page46 id: 3debc04b40 (このIDを非表示/違反報告)
ユウ(プロフ) - 美桜さん» ありがとうございます！そう言っていただけて嬉しいです。私もずっとお話を考えていただけあって寂しいですが、また次の作品を頑張っていこうと思っています^^美桜さん、最後までお付き合いいただき、本当にありがとうございました！ (2017年11月12日 16時) (レス) id: cd8c9dfa3b (このIDを非表示/違反報告)
美桜(プロフ) - 完結はおめでたいですが、何となく寂しいです…！癖で、隠しごと -拾- の更新がされてないかを見に来てしまう今日この頃です(笑) (2017年11月12日 15時) (レス) id: 75558905fc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ユウ
| 作成日時：2017年10月24日 23時
