【NARUTO】隠しごと -拾-

拾漆 ページ20

「お待たせしました！」





『ん、早かったね。

とりあえず何か頼んだら？

今日はこの人が払ってくれるみたい』





そう言ってA先生は隣に座る水月さんを見る。





ｽｲｹﾞﾂ「えー！？僕一言もそんなこと…」





ｺｳ「あざっス！」





「A先生は？

何か頼みますか？」





『私はいいかな』





ｽｲｹﾞﾂ「この子達スゲーいい性格してんね」





ｱｷ「で、水月さんは何者なんですか？」





ｽｲｹﾞﾂ「うわー、こっちはちょー上から」





ｱｷ「そんなつもりはないですよ」





ｽｲｹﾞﾂ「なんかこのムダに落ち着き払ってる感じ…

すっごいサスケに似てるんだけど」





初めて会う人にもそう思われるアキ。

…ていうか、





「サスケ先生のことも知ってるんですか？」





サスケさんを“サスケ先生”と呼び出したのはつい最近の話。

A先生が別で外せない任務？の時、代理としてついてくれたのがサスケさんだった。

「それなら」とコウが“サスケ先生”と言い出したのがきっかけ。

一度「その呼び名はやめろ」と言われたものの、その後は諦めたのか何も言わなくなった。

それから時々、先生呼びをしている。





ｽｲｹﾞﾂ「サスケ…先生……ｸｸｯ…

うん、知ってるよ。

サスケ先生(・・・・・)のこと」





そうケタケタ笑い出す水月さん。





ｽｲｹﾞﾂ「会ったら言ってやろう」





なんかサスケさん、すみません…





『殺されるわよ』





…私ももう先生と呼ぶのはやめておこう。





ｽｲｹﾞﾂ「その時はA先生が止めてくれるでしょ」





『ごめん。

その前に私が先に殺っちゃうかも』





ｽｲｹﾞﾂ「すみません、もう言いません。

だからその笑顔怖いからやめて！



本当に僕殺られそう…」





『そう、ならいいんだけど』









ｺｳ「まだ黒い笑みが」





「そんなA先生も素敵」





ｽｲｹﾞﾂ「……」

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