玖 ページ12
「アンタ達も一緒に来なさい!奢ってあげるから!」なんて勢いのあるお誘いに、断れるはずもなく、いや、断る理由もなくついてきた。
こんな機会、今後もうないに決まっている。
サクラ「この席で大丈夫?」
座敷の長い机を囲むようにして座る私達。残念ながらA先生とはほぼ対角線上に席が離れてしまった。
その事を心配したサクラさん。
「いえ、全然大丈夫です!」
隣にはコウとアキ。そして近くにはイノさん、サクラさん、シカマルさんと言った顔ぶれ。
この場にいれるだけで有難く、贅沢は言ってられないので、急いで私は言葉を返した。
イノ「にしてもさすがA、しっかり先生してるようね〜」
サクラ「担当上忍するって聞いた時はほんとびっくりしたよね」
「やっぱりサクラさん達も驚かれたんですか?」
イノ「それはもう皆叫んで驚いたわよ」
「そうだったんですか」
サクラ「正直ちょっと心配してたんだけど、それも余計なお世話だったみたい」
「心配、ですか?」
サクラ「そ。Aは何でも1人で溜め込んじゃうクセあるから」
サクラさんは少し困ったように、向こうに座るA先生を見る。
強さある故に起こり得る事なのだろうか。
私も、A先生がそうならないために少しでも力になれるよう頑張ろう。
コウ「あの…1つ聞いてもいいスか?」
私が密かに決心していると「関係あるか分からないけど」とコウが切り出した。
イノ「勿論よ!ジャンジャン聞いてちょうだい!」
コウ「え、あ、ドモ」
シカマル「おい、イノ。コウのやつ引いてんぞ」
「あら?」というイノさんに苦笑いしてから言葉を続けるコウ。
コウ「俺らこの前A先生に言われたんスよ」
───私に何かあった時はサスケを呼んで、家に運ばせてくれる?
確かに私もあの言葉は引っかかっていた。
“何か”って何だろう。
イノ「どういうこと?」
サクラ「さあ?」
しかし、サクラさん達にも分からないらしい。
シカマル「直接意味聞いても答えねーだろう言い回しだな」
コウ「俺らに何かできますかね」
サクラ「うーん、今はとりあえず様子見るしかないかな」
「やっぱそうですか…」
見るからに私とコウが肩を落としたのだろう。
それを見たサクラさんが「大丈夫。私達もついてるから」と、優しく笑った。
サクラ「Aもいい子達と巡り会ったわね」
285人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「アニメ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
NAO - ユウさんのこのお話がものすごくよかったのでまたお願いします (2022年7月2日 16時) (レス) id: 3debc04b40 (このIDを非表示/違反報告)
NAO - になって再会したと言うようなお話を書いてほしいですそしてすごくチートな感じでサスケが左目輪廻眼のように妹は右眼輪廻眼左目永遠の万華鏡写輪眼というような感じのを書いてほしいなと思いましたお話が長くなるのは個人的にはすごく嬉しいのでお願いします (2022年7月2日 16時) (レス) id: 3debc04b40 (このIDを非表示/違反報告)
NAO - すごく楽しく読まさせていただきました!こーいうお話ないのかなって探していたのもあったので見つけた時はすごく嬉しかったです!!!!それで、リクエストをしたいのですがサスケの双子の妹で時代がナルト達が大人になってボルト達の時代のお話でサスケの双子の妹が暁 (2022年7月2日 16時) (レス) @page46 id: 3debc04b40 (このIDを非表示/違反報告)
ユウ(プロフ) - 美桜さん» ありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです。私もずっとお話を考えていただけあって寂しいですが、また次の作品を頑張っていこうと思っています^^美桜さん、最後までお付き合いいただき、本当にありがとうございました! (2017年11月12日 16時) (レス) id: cd8c9dfa3b (このIDを非表示/違反報告)
美桜(プロフ) - 完結はおめでたいですが、何となく寂しいです…!癖で、隠しごと -拾- の更新がされてないかを見に来てしまう今日この頃です(笑) (2017年11月12日 15時) (レス) id: 75558905fc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ユウ | 作成日時:2017年10月24日 23時