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御幸「長田(ちょうだ)Aだよな?」


御幸はノートに私の名前を書いた。


御幸「オサダとかナガタじゃなくて、チョウダって珍しくねぇ?」


A「御幸のほうが珍しいだろ」


御幸がこちらを睨む。


A「……珍しいでしょ」


御幸はウンウンと頷いた。


A「って言うか、なにやってんの?」



御幸「ん〜?4ヶ月しかねぇから、スピードアップさせんの」



A「4ヶ月?」



御幸「ああ、4ヶ月。つーか、4ヶ月もねぇわ。3ヶ月とちょっと」



A「何が?」



御幸「付き合うの」


御幸はなにやら考え事をしながらで、こっちを見ていないから話しやすい。


A「……あのぅ。ホントに付き合うの?」


御幸「ハッハッ!っつーか、そこ?普通、なんで4ヶ月なの?じゃねぇの?」


しまった!こっち見た!!

私は急いで目を逸らした。


A「いや、私は1ヶ月でも1週間でも1日でもいいんですけども……」


なんならこの場で終わってもらっても構いませんが……。


御幸は急に苛立ったように、ペンをトントンと打ちつけたから、ノートにたくさん点がついた。


御幸「あ。やべ」


思いのほか、ノートがテンテンだらけになったのを気にしている。


A「ちょい、ペン貸して?」


私は御幸からペンを奪い取って、そのテンテンの所に点をどんどん付け足した。


御幸「え?なにそれ」


A「これ、点描(てんびょう)っつーの」


御幸「っは!すげえ!ボールじゃん。硬球」


A「ちょい、サービスをしてみた」


めっちゃ喜んでるなぁ。

思った以上に喜んでいただけて光栄至極に存ずる。


御幸「お前、すげぇな!」


A「はぁ。描くのは好きです」


御幸「描くのは好き」


A「好き」


御幸はこっちをじっと見てる。







御幸「……オレは?」





A「は、はぁ!?////」


目が合って、そらすタイミングを逸した。


ものすごいあほ面のまま見つめあっており、あっちの造形美を思うと、ホントに惨めになってくる。


A「嫌いなわけではないけども、そもそもそういうキャラじゃないから、私自身が」


御幸「なにキャラ?」


A「モブっすねぇ」


御幸「?モブ?お風呂の……」
A「バブっすねぇ」


御幸「ププッ。っつーか、お前、頭の回転速いな」


よく笑うなぁ。いつもこんなに笑ってるっけ。

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設定タグ:ダイヤのA , 御幸一也 , 夢小説   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:ほさつ1秒83 | 作者ホームページ:https://twitter.com/hosatsu1_83  
作成日時:2020年9月4日 16時

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