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小湊くんは御幸と倉持に挨拶すると、私に向き直った。
小湊「あの……。
小湊くんはもう一度御幸たちに挨拶をして帰って行ったけど、御幸の顔が曇った。
御幸「え。なに？」
A「何が？」
御幸「小湊」
A「何って何？」
御幸「……」
御幸は教室の天井を見上げて、
御幸「(はぁ)」
と、ため息をついた。
御幸「オレ、ちょっと振ってくるわ」
倉持「付き合うぜー」
御幸と倉持は「ごちそうさまでした」とそろって手を合わせて、教室を出ていった。
あっかー「食べるの、早！」
私たちのお弁当箱はまだ半分も減っていなかった。
たま「噛んでないんだ多分……」
くれ「でも、あの二人、いつも学食じゃなかったっけ？」
そう言えばそうだ。
はまち「倉持、優しい。御幸がAと一緒にいたいから付き合ってやってるんだなぁ」
また別の理由もありそうだけどねぇ。
麻耶「まだ食べてんの？」
あっかー「麻耶も早！」
麻耶はボストンバッグを持って登場。
麻耶「あーまぁ、私たちスムージーだけだし」
たま「えー？午後お腹もつ？」
麻耶「慣れればもつよ？美は一日にしてならず！咲もエミリもスムージー！」
はまち「私はしっかり食べないと無理」
スムージーかぁ。
麻耶「ねぇ、食べ終わったら、ちょっと協力してもらいたいことあんだけど！」
麻耶は進学先を美容系と決めていて、色んな子を見ておきたいと言う。
麻耶「何となく美容系行こうって決めてただけだったんだけど、A見てたら負けてらんないって思っちゃった」
いやいや、初めっから終わりまで、麻耶は私に楽勝でしょう。国宝だよ、国宝。
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作者名：ほさつ1秒83 | 作者ホームページ：https://twitter.com/hosatsu1_83
作成日時：2020年9月4日 16時
