弟子入り ページ37
昼休み、あっかーたちとお弁当を食べていたら、御幸と倉持が来た。
御幸「入ーれーてー」
倉持「いーいーよー」
いや、私らいいって言ってないし。
御幸は近くの椅子を引いて、私の隣に座った。
それにしても2人とも弁当箱がデカいって言うか、これは弁当箱という肩書きついてんのだろうか。
倉持「はまち昨日、荒野何時までやってたぁ?オレ先に寝落ちしてたわ」
はまち「言えない。ちょっと今日はメインストリート行きたくない……」
倉持「どうしたんだよぉ。見せてみ?」
はまちは最近、倉持とゲームで繋がってるらしく、よくゲームの話をしてる。
微笑ましく見ていると、御幸が爆弾を投下した。
御幸「Aの腹の肉をどうにかしたい」
あっかー「……はぁ!?Aの腹肉掴んだの?」
倉持「ひゃは!どこ触ってんだ!スケベ!」
御幸「抱っこしてたら丁度手のところに腹があったから」
A「……」
コイツ……。
みんなが私を見たけど、ノーリアクションにしておいた。
慌てたり、恥ずかしがったり、怒ったり、そういう選択肢、全部危ないと思う。
御幸「毎日腹筋するか。いや、まずは走るか!」
たま「A全然太ってないじゃん」
はまち「筋肉にしたいの?」
倉持「女の子筋肉にしたらそれこそ触り心地悪りぃだろ。やめとけ」
たま「倉持は触り心地いい方がいいの?」
倉持は真っ赤になった。
倉持「ちょっと待て!御幸!オレに流れ弾当たってんだろうが!」
あっかー「その前に御幸、振られるんじゃないの?」
御幸は「え!?」と言いながら、ものすごい勢いで私に首を向けた。
私は真顔で小刻みにうんうんうんと頷いて、くれと点描の話をする。
御幸「ダ〜メ!」
御幸は両手で私の顔を掴んで自分の方に向けた。
御幸「ダメだよ」
私はまたコクコクコクと小刻みに頷いた。またくれの方を向く。
御幸「もう少し……。こっち向いてくれても良くねぇ?」
御幸は口を尖らせながら頭をポリポリとかいてるのが横目で見えたけど、とりあえず放っておく。
もぐもぐお弁当を食べた。
だって、抱っことか!
みんなの前で言わなくたっていいでしょ!
倉持「ひゃは!お前、ホントまっしぐらに嫌われに行ってねぇ?アレ?おい春一!どうした!入ってこいよ!」
小湊くんが教室を覗いていた。
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作者名:ほさつ1秒83 | 作者ホームページ:https://twitter.com/hosatsu1_83
作成日時:2020年9月4日 16時