検索窓
今日:5 hit、昨日:0 hit、合計:51,474 hit

ページ30

御幸「A」



もういいから早く帰れ!!







御幸「ずっと好きだったんだよ。オレ……」






早く帰れ……。


御幸「都大会終わって、夏の甲子園だめで、8月はわりとボケっとして、もんもんとして」



ん?



御幸「やっぱ、ちゃんと告ろうって思って、でも、絶対ぇ振られるって分かってたからさ」



はい?



御幸「倉持に繋げてもらって、あっかーに相談して、あっかーにも“多分いきなり言っても無理だ“って言われて」



ちょ、ちょっと……待って。



御幸「んで、麻耶にも協力してもらって」



頭が回らない。



御幸「クラスみんな、オレがお前のこと好きなの知ってんだよ。つーか、野球部もみんな知ってるけど」



私はゆっくり顔を上げた。



御幸は悲しそうに笑った。



御幸「汚いことして、ゴメン。なんとかして、ちゃんとこっち向いてほしくて」



A「そういうこと……」



御幸「嫌がらせとかの類じゃない」



御幸はいつの間にか正座してた。



御幸「今、振られる覚悟はできてる。あっかーにも“やるなら墓まで持って行け“って言われてたし。でも、マジだから、一応ちゃんと考えてもらえたら助かる」



A「好きになられる要素があまりにもなくて、想像が追いつかない」



御幸「ん」



A「けど……。怖かった。今の話……。怖かったっ!!」



私は御幸に抱きついて、御幸は両手を少し上げて固まってたけど、


ゆっくり背中を包んでくれた。



御幸「情けないけど、こんな男なんだよ。固めて固めて、成功させようっつー。性格悪ぃだろ?」



A「でも、あっかーの言う通りだったと思う。いきなり言われても、全然無理だったと思う」



御幸「好きになってくれそ?」



A「多分……」



御幸「ん。今はそれで十分だよ」



御幸は少しホッとしたように、静かに笑って帰って行った。

点描曼荼羅→←→



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (13 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
53人がお気に入り
設定タグ:ダイヤのA , 御幸一也 , 夢小説   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ほさつ1秒83 | 作者ホームページ:https://twitter.com/hosatsu1_83  
作成日時:2020年9月4日 16時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。