月誕生日プレゼント ページ16
翌朝、あっかーと駅から学校に向かう途中、どうだった？と、聞かれたから全部話した。
あっかー「��だったってこと？��だったってこと？」
あっかーのハァハァがすごい。
A「いや、分かんない。どっちにしても私にはちょっと無理だし、どうしようか」
あっかー「御幸かわいそうだな。この状況でも逃げようとするの、Aだけじゃね？」
A「え？！あっかーだったらありなの？！」
あっかーは、しばらくう〜〜〜んと考え込んで、息切れしてきた。
あっかー「フー。ダメだ。想像できなかった」
A「ほらね。私もあんまりドキドキしなかったしさ。脳みそがあまりにも追いついて来ないからだと思う」
昇降口でみんなが続々と合流する、
いつもの光景。
はまち「おはよぉー」
たま「おはよ！」
もしも中間テストの結果が違っていたら、どうなってたんだろう。
もしも、ビリが私じゃなかったら……。
くれ「おはよ〜」
A「おはよ！」
もしもビリがくれで、御幸が昨日みたいに放課後、くれにキスして……。
くれに、「……好きになってもらえるように、頑張ってみるから」と、言って……。
胸に痛みがあった。
くれ「良い天気だね！」
くれがニッコリと私に笑いかけて、私はニッコリ笑い返した。
A「お日様ギンギンだね！」
その時、頭にポンとでっかい手が乗っかった。
御幸「はよ」
A「……おはようございます」
(ｶﾞｻｯ)
A「ん？」
御幸は私に押し付けるように、包みを渡してきた。
御幸「はい。月誕生日プレゼント」
A「月誕生日？」
御幸「気に入るか分かんねぇけど」
「御幸おはよぉー」
御幸「おう！」
「おはよう御幸！」
御幸「はよ！お前、何その寝癖」
御幸はたくさん声をかけられて、いちいち返事して、賑やかに行ってしまった。
A「私、ちょっとトイレ！先に行ってて！」
あっかー「う、うん！」
はまち「後で話聞かせてよぉ〜？」
A「うんうんうんうん」
私はトイレに走った。
嬉しい……。
嬉しい……！
嬉しい……！！
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作者名：ほさつ1秒83 | 作者ホームページ：https://twitter.com/hosatsu1_83
作成日時：2020年9月4日 16時
