中間テストの罰ゲーム ページ1
高校3年生、2学期の中間テスト前。
ここで評定がある程度固まってしまう私たちは自分たちを追い込むためにある賭けをした。
青道高校3-Bの教室。
「この中で1番、中間の結果が悪かった人は罰ゲームとか」
確かにここでしっかり自制を効かせないと、私たちに明日はない。
でも、勉強しなきゃ、勉強しなきゃと思えば思うほど、推しの作家さんのイラストが目に入ってしまうし、休憩時間と称しては、うっかり薄い本を開いてしまったりする。
A「やろう。罰ゲーム」
成績順には私もみんなもどっこいどっこいで、罰ゲームの可能性はみんなにめっちゃあった。
あっかー「で?その罰は何にするん?」
はまち「この際だから、めっちゃヤバめのヤツにしないと」
たま「ここにいる全員が全員、絶対にやりたくないことにしないと。」
A「それぞれだもんね?全員がもれなく嫌がり、超、辱めをウケるえげつない罰ゲーム……」
自慢じゃないけど、私たちはスクールカーストぶっちぎりの底辺。
ハンディーファンとか持ってる女子とすれ違う時には、途端に下を向いて小走りになる。
でもね?ここまで結構楽しくアニメの話とか校内ナマモノの話とかして、平和にやってきた。
あっかー「ヤバいやつ」
A「マジなヤツ」
たま「推しのグッズを全部捨てるとか」
あっかー「お金がかかってるから、そういうのはダメだなぁ」
はまち「もっと己自身に打撃を。死を覚悟して」
くれ「死?!そんなに怖い罰ゲームにしなきゃなの?」
くれちゃんは泣きべそかいている。
たま「めっちゃヤバくないと私、頑張らない自信あり」
A「どんな自信だ。でも、私も」
あっかー「右に同じ」
はまち「あっかー。右は私」
あっかー「マジか。もう今の時点であたしが1番ヤバいやつじゃん」
A「右と左くらいは分かれよ!」
私たちは大笑いした。
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作者名:ほさつ1秒83 | 作者ホームページ:https://twitter.com/hosatsu1_83
作成日時:2020年9月4日 16時