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先生との話 ページ9

紡ぎ出された言葉は、残酷で



戻れないとは、つまりずっとここにいるってことを指すのか、



「えっ、待ってください。
戻れないってなんですか。私のいた世界とここは、どう違うんですか、」


驚きを隠せない口調で次々に質問をぶつけると



「だから落ち着けと言っている。

戻れないとは、そのままだ。
そもそもお前が景品に選ばれたのにはなにか理由があるはずなのに、こちらにはその情報がなく何も言えないが、


…お前はどうやってここに来た?」




急に投げかけられた質問、

きついアイラインに加え、少し睨むような目でこちらを見られる。

背筋が凍るような感覚がはしった。



「…先生からもらった、招待状を

家で開けて、中身を見ないまま読み上げたんです。


そしたらいきなりそれが光り出して、気づいたら、ここに。」


正直に話すと、すこし驚いた顔をされる。





「…その先生とは、どんな関係だった、?


ただの教え子じゃなかっただろう。」



少し見透かすような目でまた投げかけられる疑問。






「…先生にとってはただの教え子だったと思いますよ。

放課後に資料室に遊びに来て、くだらない賭けをしていたくらいです。」



すこし、悲しくなるがそうだ。

先生にとってはただの生徒であったはずだ



「…よかったら賭け事の内容を聞いてもいいか?」



「…私先生が好きだったんです。

みんなを疎遠にしてる先生が、私がゲームに誘った時だけ
少し、少しだけ嬉しそうにしてくれるから。



先生はとっても強くて、勝ったことは無いけど、
もし勝てたら、自分の気持ち伝えようって、決めてて、

勇気もないくせに、話したいだけで毎日資料室で
ポーカーとかババ抜きとかくだらないことをしてました…」



ポツポツと話すと、目の前の彼女はただ驚きながら何も言わず聞いてくれた。


こんなよく分からない世界でも、
先生のことが好きで、


初めて会ったこの人に、こんなに話すくらいに

現実じゃこの気持ちをわかってくれる人なんか居なかったからなのか。

…目の前のマスターと言われた人は優しい目で私の話を聞いてくれた。

涙が溢れると→←赤い口紅



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設定タグ:浦島坂田船 , 歌い手 , カジノ船   
作品ジャンル:タレント
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カシューナッツ(プロフ) - せんぶり茶((こたぬきさん» 本当ですか…!良かったです;;考え方的にもいちばんクラブが穏やかですよねw (2020年5月10日 22時) (レス) id: ce13abbe74 (このIDを非表示/違反報告)
カシューナッツ(プロフ) - あかなさん» ありがとうございます…!続編もどうぞお楽しみください…! (2020年5月10日 22時) (レス) id: ce13abbe74 (このIDを非表示/違反報告)
せんぶり茶((こたぬき - すごく面白かったです!! 私はクラブ派だなー (2020年5月10日 12時) (レス) id: 8f7fc2a813 (このIDを非表示/違反報告)
あかな - 初めて小説で一気見してしまいました。。。本法に面白かったです。続編も楽しみにしてます! (2020年5月10日 1時) (レス) id: 538da1fbd2 (このIDを非表示/違反報告)
カシューナッツ(プロフ) - 澪華さん» わわっ!;; カジノだと普通のルーレットかなと思われると思っていたので気づいていただけてとても嬉しいです;; (2020年5月8日 1時) (レス) id: ce13abbe74 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:カシューナッツ | 作成日時:2019年10月9日 22時

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