必然な奇跡[まふまふ] (ページ10)

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真冬said

それにしても、そらるさん遅いな。

そう思い、腕時計を確認するともう9時14分だった。

まぁあの人は遅刻常習犯だから?そんなに期待してなかったけど？

でもさ、せっっかくの相方との遊園地だよ？！

はあ

15分になっても来なかったr

___手元の時計を見るともう15分だった。

しかし、携帯を確認した僕はそれ以上の衝撃をもらうことになる。

KANASORA今どこ?まだ?

え？、、は？

え？

ちょっと理解が追いつかないかな。

、、、え？どゆこと？

しかも3分前にきてるよ？

とりあえず一旦落ち着こうと周りを見渡すと、

ミディアムくらいの茶髪の女の子が不良?みたいな男の人達に絡まれていた。

ここからだと言っていることはあまり聞こえないけど、

「俺たちと_______よ」とか

「__________いいって＿＿？」とか

聞こえたし、現にその女の子は今まさに腕を
掴まれて連れてかれそうになっている。

これって助けた方がいい...よね？

でも、もし僕ということがバレたら大騒ぎになるし

あの子にはバレなくても誰か他のリスナーさんが見ていたら

間違いなく僕は炎上するだろうし、僕だけじゃなくてあの子にも迷惑がかかる。

でも逆に今僕が助けなかったら、あの子は、その、あいつらに、あの、、い、色々?されちゃうかもしれないし、

結局は後者の気持ちの方が勝った。今僕は黒髪ウィッグ着けてるし！大丈夫！...だよね？

こんなんだから人に騙されやすいって言われちゃうのかな。

いや、もう僕は決めたんだ。もう来てるんだったらそらるさんには待ってもらわなくちゃだけど、仕方ない。今度焼肉奢ろう。

どんどん近づいていく。

よっぽど女の子に夢中なのか、男2人組は僕に気付かない。

いざとなると、足が竦むけど、あの子に比べたら...

深呼吸をして一気にいう。

「あのっ、この人僕の、その、か、彼女さんなんで。取らないでください。」

お世辞にもカッコいいといわれるような守り方ではなかったけど、

女の子は泣いていた。

顔、すごい美人だなぁ

はっ、こんなこと考えちゃだめだ。

ていうか、まって、

今この子が持っているバックには、

まふてると僕のぬいぐるみ?みたいな

ほら、少し前にUFOキャッチャーで出た"あの"キーホルダーがついていた。

これは、もしかしなくても、リスナーさん？

あれ、いくら変装していても、もし古参の方とかだったらバレるのでは？

あれ、僕今最大のピンチなのでは？！