おみやげは小包ひとつ分 ~short 2~ ページ10
〜光〜
いつも、仕事から帰ったときみたいに、少し疲れたような笑顔。けど、貼り付けた笑みには見えないから、安心した。
心から嬉しそうに。ただいまって、言ってくれたね。
君が帰ったことに、私は何を言ったらいいのか分からなくなってしまった。
久し振りに会ったら、まず何を言おうか…考えていたのに、全部、一瞬にして吹き飛んで。
「髪、伸びたね」
「うん」
「寂しかった」
「…うん」
「待たせてごめん」
「……」
「なあ、聞いてる？」
「……聞いてない」
おいおい…とちょっと呆れたように笑う彼。今度は聞いとけよ？ともう一度。
…ただいま。
そのまま、私は彼の胸に飛び込んだ。お帰り、お疲れ様、ありがとうなどと囁くように溢れ出す私の感情を上手に受け止めたリンクは、まるで子供のように泣きじゃくる私をそっと抱き締めた。
◇◆◇
〜cloud〜
ガチャ、と何の前触れもなしにドアが開いた。驚きはしたものの、人は特定できているから喜びの方が大きい。
そう。今日も、愛しい彼が帰ってきた。
この瞬間が何よりも幸せで、思わず頬が緩む。
「おかえり、今日もお疲れ様でした…あ、ご飯出来てるよ。クラウド、シチュー好きだよね」
「ああ。…name」
「？、なあに？」
「…ありがとう」
滅多に言ってくれないから油断してた。あんな優しい顔で笑いかけてありがとうなんて。ぼわっと顔に熱が集まってきたのが自分でも分かるくらい。いつまでたっても慣れない。
…あああもう！
「ほら、早く着替えてきて！全部私が食べちゃうよ！」
急かすように彼の背中を強引に押して洗面所へと促す。私はというと、近くのソファーによろよろと座って火照る顔を覆った。
「…不意打ちなんて卑怯だ…」
ひとつ、幸せをおみやげに。
…サプライズなどと粋な計らいのおまけつき。
◇◆◇
あとがき(？)ではご無沙汰ですね。お久し振りです〜。
突然ですが、ブレワイ、皆さんはもうプレイしましたか？今回のリンク君は表情とか動作とか細かくて良いですよね〜！早くプレイしたいです！
最近は彼のお話ばっかり考えてたのでちょっと煮詰まってます…ぐらぐら。休憩のつもりでクラウドさんのお話あげてみました。所詮3分間クオリティー、見逃してくださいませ…！;;
マルスのお話も考え中ですので！いつか公開します！
ここまで読んでくださりありがとうございました。初めましてのお二方も、コメントありがとうございました！またお待ちしております！
運命だって信じてる ~Marth~→←Juno ~Cloud~
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camille - カラヒツジさん» 初めまして、読んでくださってありがとうございます！最高だなんて！とても嬉しいです！ゼルダ、楽しいですよね。私も一番気に入ってます！頑張りますね(^^*) (2017年8月11日 15時) (
レス) id: bccdb31748 (このIDを非表示/違反報告)
カラヒツジ(プロフ) - はじめまして！ゲームの中でゼル伝が一番好きで好きで!!リンクの小説がもう最高です！他のみんなも最高です！頑張ってくださいな！！ (2017年8月11日 0時) (レス) id: fad247e788 (このIDを非表示/違反報告)
camille - アリアさん» 初めまして。わぁ、ほんとですか！ありがとうございます、とても嬉しいです！儚い恋ほど、私にはなんだかきれいに見えて、ついつい書いてしまうんですよ。そろそろマルスのお話も書きたいと思っていますので、これからもお付き合い頂けたら光栄です(^^*) (2017年4月30日 18時) (レス) id: 87a4171143 (このIDを非表示/違反報告)
アリア - はじめまして！part1のマルスのお話が切なくて読んでて泣きそうになりました...マルス大好きなのに夢小説少なくてがっかりしてたところに作者様の小説と出会えてとても嬉しいです！ゼルダも大好きなのでこれからも応援してます(*´∀｀) (2017年4月30日 18時) (レス) id: ce2efe2a6e (このIDを非表示/違反報告)
camille - ずんだもちさん» 初めまして、コメントありがとうございます！気に入っていただけたようで光栄です(*^^*)文才は皆無ですよー！笑 だけど、そんな風に言ってもらえて、少し自信がもてました。たくさんの嬉しいお言葉、本当に感謝しています！ご期待に添えるよう頑張りますね。 (2017年3月30日 22時) (レス) id: 0ef14f60fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：camille | 作成日時：2017年1月4日 21時
