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眼帯 ページ3
「…よし」
シオンが満足そうな顔をした。
その顔を改めて見ると、なかなかの容姿をしている。
目が大きく、瞳は吸い込まれそうな深い青色をしていて、睫毛が長い。
綺麗に切り揃えられた長く艶やかな黒髪に、人形のような華奢な体。
眼帯で右目が見えないのが残念に思った。
「…その眼帯はどうしたんだ？」
つい気になって尋ねると、その顔に動揺の色が浮かんだ。
「…これは…その…昔、怪我をして…あまり思い出したくない」
シオンの表情がハッキリと暗くなる。
「…見せてみろ」
苛つかせた仕返しと言わんばかりに眼帯に手を伸ばすと、その手がはたき落とされた。
「やめて!!」
シオンが、ほとんど悲鳴のような声を上げる。
「…私の眼帯の中は見るな」
涙声になって、肩が震えている。よほど嫌な思い出だったのだろう。
「…私の目は、呪われてるから」
ふいにシオンが、なにかを呟いた気がした。
続く
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月影サテライト(プロフ) - どうも、星屑カプチーノ改め月影サテライトです。何故かログインできなくなったので新しくアカウントを作り直しました。改めましてよろしくお願いします。 (2016年4月18日 1時) (
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作者名：星屑カプチーノ | 作成日時：2016年3月9日 18時
